「安全工学シンポジウム2021」に参加しました

  • LINEで送る

6月30日(水)から7月2日(金)の3日間、第51回安全工学シンポジウムが開催されました。このシンポジウムは日本学術会議が主催し、日本建築学会他の33学協会が協賛している全国レベルのシンポジウムです。

安全工学に関する各分野での問題点提起、優れた研究成果の発表と技術交流を行うものですが、コロナ禍のためインターネット上での開催となりました。このシンポジウムの中に「 組織行動からの事故などの未然防止 」のセッション(OS-11)があり、ここでDF会員の中田邦臣さん、梅里泰正さんが講演を担当いたしました。

DFスタジオ751に集まったリスクセンス推進研究会会員一同

このセッションは座長を新井東京大学名誉教授が務められ、新井先生のコーディネーションの下で、足尾銅山の経営者小田川全之が導入した「安全専一」の考え方と経営方針、その考えに則った組織の健全性と安全確保の考え方が発表されました。特に、「事故・不祥事の究極の原因は組織の不健全性にある、従って事故・不祥事をなくすためには組織を健全に保つことが必要であり、年に1回程度のセルフチェックが必要」とのリスクセンスの考え方は新しい安全工学の考え方であり、多くの皆様の関心を呼びました。

DFスタジオ751に集まったリスクセンス推進研究会会員一同

100名を超える参加者がいましたが、中田さん、梅里さんの講演の後にも多くの質問があり熱のこもった討議がされたことが印象に残っています。中田さんによりますと翌日にも2件の追加の質問が届いたとのことです。

このセッションで発表された講演は次の通りです。その時使用した資料を掲載します(アデカ様資料を除く)。

以 上(立石裕夫)

  • LINEで送る