第157回DF経済・産業懇話会開催　「日本産業は何を目指せば生き残れるか」　24年の経済見通しとニュースの勘所

趣旨

これまで同様多数の参加者になった、恒例の望月さんによる今年の経済見通しのお話、今回も豊富な資料での解説は興味深いものでした。詳細な資料に追いつけない方もおられたと思います。別添の講演資料を振り返っていただければ良いと思います。

講演資料添付PDF 転用はお断りします。

２月26日（月）田中俊一氏「福島原発事故と原子力の将来」
３月13日（水）山本明男会員「国産木材を活用した中高層木造建築普及への挑戦」

Q1	日本経済は弱く希望がないと言われているが、一方で株価は上昇しているのは何故か
A1	今は日本の経済が上昇する千載一遇のチャンスと考える。めったにない機会で経営者がどこまで捉えられるかによる

Q2	有事の円買い　と言われていたが円の日本への回帰はないのか
A2	輸出減で円買いの実需が減少する一方、現地生産など投資先で稼いだドルは現地で再投資という傾向が強まる　明らかに内需不振から海外へ転換との動きが強まっている

Q3	国内に投資するインセンティブがないということか
A3	今は輸出も赤字、投機筋は円需要の予測で動いている資本収支はプラスだが、ドルの資産は海外で再投資され日本には戻らない

Q4	高齢化と人口の減少　企業の高齢化も進むのはなぜか
A4	企業マインドリスクを取らない、大きな変革を望まない　業界が変わらない

Q5	年収の壁、時給を上げるべきという話だったが、主婦は働き時間を年収の壁に合わせて減らす　壁はなぜ破れないのか
A5	政治の決断力の問題だろう、誰かが大きな力で突破すればやれることだが、どこかに抵抗勢力がいる

Q6	人口戦略会議では人口問題は解決にもう手遅れと言っているが
A6	その通りだろう出生率を上げて人口を保つのは無理、8000万人を想定した社会を考えるべきだろう

Q7	国会討論を見ていても、政治資金の話ばかり　支持率も低下　政治の変革はできるのか
A7	誰がやればよいのか見えない　アメリカも難しい

以上（浅野応孝）