7月12日、昭和女子大学附属昭和中学校で、中学1年生全員に理科実験授業を行いました。2つの理科実験室を使用し、2授業同時並行で3回ずつ、全6授業、生徒総数200名を超える大規模な授業でした。DFからは全体の授業の講義と進行をつかさどる講師(大先生)2人、各実験台で8名の生徒と一緒に実験する講師(小先生)11人で取り組みました。
同校では、近年、希望生徒だけ参加する特別授業として私たちの理科実験が採用されてきましたが、今回は、全生徒に体験させたいとの学校の希望で、学期末の特別登校日を利用して、1日で、学年全員6クラスに授業することになりました。
今回のテーマは「食塩水電池をつくろう」。アルミカップなど身近な材料で電池をつくります。生徒2人で1組の電池づくりとし、実験器材は、同時実施40組、延120組を用意しました。従来の対応枠を大きく越える数で、テーマリーダーはじめ多くのメンバーが協力して、機材の増強整備などの準備作業に精を出しました。中学生向けに講義内容も皆で討議を重ねました。生徒たちは、つくった電池でモーター(ミニ風車)がまわることに喜び、さらに、仕事をした電池を分解し負極のアルミ箔に細孔が数多くできた様子を観察して感動していました。化学反応で電気が生じていることを主題に、電気利用の歴史についても学んだ授業でした。各クラス担任や理科担当教員も参観され、好評でした。
昭和女子大の附属校は、中高一貫校で、「スーパーサイエンスコース」のクラスを設けるなど、女子の理数系教育にも力を入れている学校です。今回の受講生の中からも、科学技術分野に理解を示す人材が多数育っていくことを期待します。
以 上(宮本幸始)