(技術部会)
技術部会は、7月2日に総勢15名で、鹿島技術研究所西調布実験場の見学会を行いました。これは、DFメンバーで鹿島建設(株)OBの山本明男氏のご尽力により、従来非公開であるところを特別に見せて頂いたものです。
技術研究所を開設したのは鹿島建設が最初ということでもあり、鹿島建設のR&Dの映像による概要説明、佐々木副所長による研究所の概要説明がありました。これを終えて、実際の研究施設の見学を行いました。
見学個所は以下の通りです。
1.大型高性能3次元振動台(W-DECKER)
これまでの大地震の振動を実際に再現できる振動台で、建築物の耐震性の検証が可能になるものです。
2.1986年完成の免振建物の実際の免振構造設備を地下から見学
1986年完成の免振たてものが日本で一番古いと言われております。
これは、土台に、鉄でゴムを挟んだ免振物を据えているもので、免振性を何年かに一度免振性の調査を行っているが、今のところ性能に劣化はないとの診断です。
3.大型構造実験棟
建築物の耐久性が設計通りあるかどうかを、サンプルを作成し、実際に荷重をかけてみるものです。
4.KAJIMA CONCRETE BASE
以前は、建設会社が生コンも自社製造していたこともあり、コンクリートの研究も継続して行っておらます。(西調布実験場も以前は、川砂採取場で、重機置き場等に使用していたものを研究所実験場に転換したものです。)
カーボンニュートラルの見地から、CO2ガスを吸収して固化するコンクリートを開発し、すでに実用化されております。(研究所敷地内でも使用済み)
5.KO Labo
2022年完成のオープンラボ。
今年1月発生の能登半島地震の振動とAR使用による秋田県成瀬ダムの重機自動化の模様を実体験することができました。
このほか各現場では、熱中症対策のためにWGBTを計測し、それにより見学時間も調整されるなど安全対策に配慮されておりました。
見学会後に12名が参加して調布駅前で懇親会を開催しました。
以上(山崎哲也)