11/6観光立国研究会 地域おこし分科会にて、藤田観光株式会社 元会長の森本昌憲様に講演いただきました。観光立国研究会メンバーに加え地域デザイン事業本部、ワイン同好会からも参加しました(計23名、うちzoom参加4名)。
森本様は、マレーシア、クアラルンプールのホテル副総支配人、箱根小涌園総支配人を経て、藤田観光株式会社代表取締役社長、取締役会長を歴任されました。現在、一般社団法人 日本ホテルレストランサービス技能協会(HRS)会長をつとめられています。
講話内容は以下のとおりです(以下タイトル・キーワードのみ。詳細はスライドを参照してください)。
- 藤田観光の紹介
- 明治初期、藤田傳三郎が創業した藤田組がルーツ。藤田家の資産・文化を譲り受け観光事業を始める。
- 藤田観光の営業施設
- 理念に込められたおもてなしの心と行動指針
- コロナ禍で変わるホスピタリティ業界
- 観光立国の議論 ~数から価値の視点へ~
- ゼロドルツアーの課題(外国人観光客数が増加し高級ホテルが進出しても、外資系ホテルの進出により利益が海外に流出し地域の発展につながらない)
- ストーリーとその舞台創り ~変化が人を引き付ける~
- 衣・食・住 プラス 行(こう)~観光振興の要素~
- ホテルは「HO.CO.」事業 ~「時間」と「場」を創造・提供~
ホテルは人間や地域との関係を深め、そこに住む人、訪れる人、情報などの交流拠点「交流文化創造事業」として幅広いプロデュース力が問われる
- 日本(おらが地域)の宝の再発見、磨きなおし ⇒ 誇りをもって伝えられるものに
- 外国人の目、他人の眼が地域の宝に新鮮な感覚で新たな魅力を発見し、地域の活性化、成長につなぐ(旅の素はどこにでも)
- 観光立国、大国へ ~考え方を変える~
- どこにでもテーマパークの要素が(都会、他所と同じことやらない)
- ライバルはディズニーランド、ホテルも観光地もテーマパーク。そこに関わる人はみなキャスト
- 街全体でのおもてなしの重要性
- 2028年技能五輪国際大会、愛知で開催決定
- 格好のMICE事業としてとらえる
質疑応答では、日本のホテル業界の課題や富裕層向けサービスの不足、アニメファンなど新しい観光客層への対応の必要性などが議論されました。
講話後は場所を変え、ランチを取りながら懇談を続けました。
以 上(見目久美子)