第3回ワイガヤ健康サロン
テーマ夜間頻尿

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日時11月15日(金) 15::00 ~ 17:00
主催健康医療研究会
テーマ夜間頻尿
方式自由放談会
場所スタジオ751 + Zoom
参加者40名 (参加者以外の方も事前アンケートにお答えいただきました)
高橋龍太郎先生
健康医療研究会顧問
元東京都健康長寿医療センター研究所 副所長
左から 髙橋龍太郎先生 岩佐さん(1323)
高田さん(1093)得丸さん(1333)

「ワイガヤ健康サロン」とは、高齢者の多くが抱えている思われるテーマについて、会員による自由な形式での意見交換会を意図して、これまで2回実施、前回は本年5月に「難聴」「睡眠」について実施しました。今回はやはり高齢者の多くが抱えていると思われる「頻尿」、その中でも生活の質に大きな影響を与えると思われる「夜間頻尿」をテーマとして、参加者に事前にアンケート調査への回答を依頼、またテーマが医学的事項であるため、アドバイザーとして東京都健康長寿医療センター研究所元副所長の高橋龍太郎先生に臨席を依頼し、参加者間の議論に適宜アドバイスを頂くようお願いしました。
方式はオンライン(zoom)で、事務局を含め40名以上が参加しました。

初めに江村より事前に行ったアンケートの結果まとめと、これを踏まえた高橋先生のコメントを紹介した後、意見交換に移りました。

  • 回答者数 58名、うち75歳以上が64%
  • 排尿に関する悩みがあると答えた人は74%
  • 夜間に何回トイレに行くかについて、1回以下が47%,3回以上は30%
  • 治療薬、サプリは飲んでいない人が多数(治療薬83%、サプリ90%)
  • 排尿後の残尿感がある人は30%
  • 自由記述では個々の悩みが浮かび上がっている
  • キーワードは睡眠に関する種々の悩み、個別医療についての疑問点・ 対応法等々
  • 80歳以上では夜間尿3回以上の方がそれなりの割合でおられるが、それによって大きな睡眠障害はないようである。
  • 薬物治療はあまり受けていないようである。私も薬物には頼らないほうであるが、悩んでいるならば下記のものは、一度考慮してもよいと思う。3か月飲んで効果がなければ中止してよい。
  • 男性の前立腺肥大症(エコーなどで診断後):α1ブロッカー(ハルナールなど)、PDE5インヒビター(ザルティア)、5α還元酵素インヒビター(抗男性ホルモン:アボルブ)
  • 男女の過活動膀胱(器質的疾患がない場合):β3受容体アゴニスト(ベオーバ)、抗コリン剤(ベシケアなど)
  • 薬物療法の事例紹介 : 89歳の認知症患者の夜間頻尿がベオーバで軽減
  • 自分はいびきがひどかったが、「ブレストレーナー」というマウスピース様のものを装着して軽減した。
  • 夜中に水を飲むのは問題ないか ➡ 少量であれば問題ない
  • 薬剤に関する情報・質疑 多数
  • 飲酒後の睡眠導入剤服用は問題ないか ➡ 少量の飲酒であれば問題ない
  • 医師に処方された薬剤を自分の判断で止めてよいか ➡ 効果がないと感じればやめるもしくは変更したほうがよい
  • PSA値について 値に一喜一憂することはよくない。推移を追うことが大事
  • 漢方の八味地黄丸は頻尿に効果あるか ➡ 「効いた」という話はあまり聞かない
  • 運動は夜間頻尿に効果あり
  • 夜間頻尿は認知症の要因となるか ➡ 関連はない
  • ・ 切迫性頻尿だが ➡ 薬剤と尿折れパッドの活用を薦める
  • ・ 水を2L医者から飲め、と言われている。➡ 特別のことがない限り、必要とは思わない
  • ・ 漢方でいう「つぼ」はあるか。➡ あるようだ。以前セミナーでやったが、健康長寿医療センターの研究者が開発したツボに有効な器具が販売されている。

回答者 15名(11月19日9時30分時点)
全体評価「大いに参考になった」8名、「参考になった」3名、「あまり参考にならなかった」4名

コメントの一部

  • 皆さんが同じようなトラブルや悩みをお持ちだと知り、安心した。
  • 同世代の身体の悩みには共通する事が多く、又先生のお答えも納得出来るものでした。
  • 頻尿の悩みを抱えている方と高橋先生のやり取りを通じて、どこまでが病気でどこまでが加齢による自然現象かが理解できた。
  • 参加者の話を聞いていて、自分との比較において、いろいろ考えることが出来ました。
  • 具体的事案を 夕食後 女房に。会話も弾みました。
  • リアルに参加できない高齢者の話が聞けるのがよい。
  • 睡眠時無呼吸症候群と頻尿とは関係あるのか?  
  • いろいろな薬があるが、長い間使用され、副作用とか、薬の組み合わせ、症状別の薬の適用例など、もう少し詳しく知りたい。
  • 個人的な相談を取り上げると切りが無いので、識者の一般論をお聞き出来ると有難い。
  • 今回の事例は、言葉を選ばすに申し上げるなら、典型的な老人の病気自慢で あり、医師への無料相談コーナーになってしまったと感じました。ワイワイガヤガヤの趣旨なら何でも良いとは思いますが他人の病気の詳細は、あまり聞きたくないものだとも思いました。

今後同様の形式での意見交換会は引き続き企画していきたいと考えます。引続き会員の皆様の参加をお待ちしております。またテーマ、やり方について、その他ご意見がありましたら、下記事務局あてご連絡を頂ければ幸いです。

事務局 dfkenkohiryo@directforce.org

 文責(江村泰一)

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