平塚・ゆるぎの里作業報告
(環境部会自然保全活動分科会)

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当日は快晴で風は少し冷たかったものの温かく、気持ちの良い一日でした。10月に予定していた活動が雨で中止になりましたので、久々の作業です。いつものように中央日土地様の事務所に伺い、ご挨拶した後、事務所2Fで着替えをして、紅葉真っ盛りの里山の中を現地に向かいました。

雪をまとった富士山や大山をはじめとする丹沢連山がくっきりと見え、暖かい日差しの中、ゆっくりと穏やかな里山を歩きます。天気予報では明日から寒くなるとのことで、この日は絶好のタイミングでした。遠くに見えたゆるぎの丘がだんだんと近くになり、ひと踏ん張りしたら到着です。

早速、樹木医の矢野さんから「えのき」の実を食すよう話があり、めいめいが口にして深まる秋を味わいました。その後、いつものようにその大きなえのきの木の下で各自が思い思いに買ってきた弁当、おにぎりなどで昼食を摂りました。その後、写真撮影をした後、各自、のこぎりや手ノコ、スコップ、かけや(大ハンマー)等の得物を携えていよいよ作業場所に出発です。

メンバーは中西、矢野、藤谷、平野、平井、高橋の合計6名。今回は階段ステップの補修がメインです。

事前に中央日土地様から8月末の台風10号の影響で現地は相当荒れているとの話をお聞きしていたので、春に取替・設置した丸太橋が大丈夫か心配しましたが、幸い橋はしっかりと結束され、渡り具合も問題ありませんでした。ただ、丸太の中、2本は少し痛みかけており当面は良いものの、いずれ取り替えが必要となりそうでした。

丸太橋の奥へ進みます。草が生え、荒れた道を草刈しながらどんどん進むと台風による増水で山肌が崩れ、木々が倒壊しているところがありました。歩けるよう、簡易的ですが、道を整備して、倒れている大木も根元の先から超えられるようにしました。そこからさらに進むと今日の目的地である尾根に登る最後の急坂に到達。我々が作った階段は残っておりホッとしましたが、階段脇は崩れており、ステップもかなり傷んでいて、相当、補修が必要な状態でした。

まずは材料の調達です。尾根を登り、鷹取山のふもとのJR東海が新幹線用高圧電流の電線の安全確保のため、広く伐採したところを目指します。中央日土地様が別ルートで先に来ていて材料探しを手伝っていただきました。目的に合ったちょうど良い伐採木を見つけることが出来ましたので、それらの木を抱えて怪我をしないよう気を付けながら慎重に下山し、階段の上部に向かいます。途中、丸太橋用に確保してあった、長い材木も一緒に運びます。階段上部に材料が腐らないよう保管場所を確保しました。

持ってきた伐採材を階段の材料(横木と杭)にちょうど良い長さにのこぎりで切り、杭については先端を鉈で削ります。自然の材料を使って人力で施工するのが我々自然保全分科会の基本です。材料がある程度用意できたところで、杭打ち開始。スコップで少し穴を掘って、杭をかけやで打ち込みます。杭打ちが終わると横木を置き、周辺の土をスコップで整備、足で土を固めて完成。今回は材料探しで目いっぱいと思っていましたが、一気に作業が進みました。10数か所の補修を行って、今日のところはおしまいです。若干まだ補修が必要な箇所が残りましたが、それは次回の活動に回すことにしました。

予定時間いっぱいまで頑張りましたので、帰路は尾根には登らず、下山することにしました。途中、いたるところで、道が崩れて補修したところがあり、改めて台風の爪痕のすごさを感じました。予定時間通り、着替え場所である中央日土地様の作業事務所へ無事到着。泥がついた道具をきれいにして中央日土地様にお返ししました。汗をかいた服を着替えして、中央日土地様にご挨拶をして出発です。いつもお世話になっている山岸さんから柿とゆずをお土産にいただいて、うれしさ一杯。ありがとうございます。

松岩寺停留所から予定通りにバスに乗り、平塚駅前へ。いつものお店に着いて、まずはビールで乾杯。地場で取れた新鮮な刺身に舌鼓を打ち、おいしい限定日本酒を堪能しました。反省会も終え、皆大いに満足して次回の集まりを約しながら、帰宅の途につきました。

次回は3~4月頃に実施する予定です。ご参加をお待ちしています。

以上(高橋淳 環境部会自然保全分科会サブリーダー)

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