日時 | 1月31日(金)10:00~12:00 |
場所 | 702会議室 |
出席 | 松本雅登、朝倉昌也、岡田知之、川﨑有治、小林慎一郎 |
Zoom | 盤若浩孝、段谷芳彦、近藤勝重 |
欠席 | 千田康夫、山下信一、宮本昌幸、戸田邦男、藤村峯一 |
1.2024年の振り返り(川﨑)
昨年4月にプロジェクトを発足、能登地震の教育支援として能登高校へのミシン・書架の寄贈(120万円相当)、南砺市に出向き協力関係の構築、南砺市の「なんチャレ2024ビジネスコンテスト」への参加(8件の提案)、松本さんの紹介で穴水町の森本氏の講演等の活動を行ってきた。
2.2025年の活動について
千田さんのアイデア
- 北陸見直し旅の企画と実施
- 大正大学地域創生学部の学生とのコラボレーション
- 北陸の歴史・文化事業の編纂
- (2)と(3)は親和性があるのではないか。大学生に提示して一緒にまとめてみるのはどうか。大学生の勉強にもなる(段谷)
- 牧野先生(地域デザイン総研の所長)も今度大正大学へ移られ、DFの会員にもなられる。DFの窓口は見目さん(小林)
- 大正大学の学生とのコラボレーションは今年の活動として是非実現していきたい。千田さんとも話し、大学に働きかけを行い、可能性を探っていきたい(川﨑)
- (1)の北陸旅行は賛成(近藤)
- 鯖街道、能登など1年に何回か分けて行く。
- 何のために現地に行き、何を掘り起こすのか、目的意識をはっきり持って行くことが大事。「次世代リーダーを援助するための方策、行政とボランティアの連携、現地で困っていることは何か」を現地へ行って考え提案することが必要(盤若)
- 南砺市の「なんチャレビジネスコンテスト」の場合、現地の事情を知らないで提案しているので、どこまで刺さったか不明だけれども、昨年7月に文化庁が、福井県若狭の海産物を京都に運んだ鯖街道を中心とする小浜市と若狭町の日本遺産「海と都をつなぐ若狭の往来文化遺産群~御食国(みけつくに)若狭と鯖街道~」を、「特別重点支援地域(日本遺産プレミアム)」に全国で初めて選定。(「日本遺産が目指すべきモデル」として新たに設けられた最上位の枠組みで、選定は全国唯一)→ 地域活性化がきちんと実現されているかどうか、行政と民間でどう実現してきたかがひとつのキー (Key) となっており、この視点から鯖街道や小浜市の街づくりを見ていただくのもよいのではないか。やはり千田さんが言われているように現地を見てみるということが一番大事と感じている(朝倉)
- きっかけは、民間の有志の団体に行政が乗っかり、当時の市長が「食の街づくり条例」を制定、朝倉さんが民間と行政を繋ぎ、増幅し、協力し合って活動を続けて今がある(朝倉)
DFの地域創生活動の方向性について
- DFの地方創生の活動も現地に根を下ろして活動をする人がいないと難しいのではないか(川﨑)→確かに、現地の人と外部のノウハウを現地に伝える人(所謂よそ者)が必要になる(朝倉)
- 地域デザイン本部の地方創生の活動の方向性として、「DFのメンバーで現地に思いがある人がいること、その人からの提案があること」を一つの条件としている(岡田)
- DFのメンバーが現地に根を下ろして活動することは難しいので、現地のリーダーを支援する形がより現実的ではないだろうか(盤若)
- 牧野教授も同じで、「現地のリーダーを支援し、一緒にやっていることが、現地に入っている」という考え方をされている(段谷)
- また、案件にもより、現地にいなくてもDFが持っているノウハウを現地に伝える → 地場産業の人にとっては、企業支援の持っているノウハウが極めて有用と言ったこともある。もうひとつは、人手不足の中で外国人材を紹介することも当たりがよく有望と考えている(段谷)
- 地域デザイン本部の地方創生の活動の方向性のもうひとつの物差しとして、「自治体のキーマンとパイプを持つこと」を上げている。行方市、つくば市もこの形で進めている。南砺市でもキーマンとなる人をつかむようにしたらよいと思う。また、地元の仲間を集めての活動も展開し始めている(岡田)
成功例の横展開は難しいが、何が共通のものとして認識し、何がその地域の特性かということを踏まえて支援をしていきたい(岡田) - また、地域デザイン本部として資金も必要なので、資金を稼ぐ仕組みも作りたいと考えている(岡田)→ 先程の外国人材を提供している会社の社長さんが、外国人材を求めている北陸の企業はありませんかと話されていた。ご本人が富山県の滑川の出身なので、北陸でそういう話があったら優先して送り込むとのこと(段谷)
- 北陸ブロックの活動にどれほどの時間を割くことが出来るか/割かないといけないのかについて悩むところがある → 地域創生の最初の段階で、拓殖大学の山本教授が言われた「できないことはできない、出来る範囲でやる」が大前提なのでこのスタンスをはっきりさせることが大事(近藤) *この言葉を聞いて、北陸ブロックの立ち上げ時に近藤さんが、「急ぐことはない、時間をかけてやればいい」と言われたことを思い出し、少し気が楽になりました(川﨑)
- それと、これまで地域デザインについて勉強会を重ねてきているが、先生方のキーポイントとなる言葉を残しておきたいのでまとめておいてほしい(近藤)
- マネタイズという言葉はDFにはなじまないので他の言葉を考えてほしい(近藤)→ 賛成。DFの中でも企業支援のビジネスの場合は割り切れるが、それ以外は「恩送り」、「社会貢献」といった言葉が相応しい(段谷) 他の言葉を考えてみる(岡田)
- テーマによる切り口も考えられる → 石川県の酒蔵に支援をしたが、その後どうなっているか、「酒蔵の再生」というテーマで地方創生を考えることもよいのでは(近藤)・千田さんのアイデアをベースに話をし、地方創生についての基本的な考え方についても共有できたのかなと思います(川﨑)
宮城県名取高校の地方創生の活動について紹介(盤若)
- 岩沼市に地方創生のアイデアを提供することを目的に、自分の強みに気づき、地方の課題解決に貢献して自己肯定感を高める。
- 地元飲食店の魅力アップ、新しい特産品ポポー(果実)を使ってのジェラートの販売、大人食堂とコラボしてスポーツ大会の開催+子ども食堂+スマホ教室の展開、レンタサイクルの導入等。
- 授業支援の会も協力して第二弾を展開予定
松本さんのアイデア
- 能登の4つの市・町(輪島、珠洲、七尾、穴水)のどこへ行っても泊るところがない。首長が連携して民宿のような泊る場所を作るといったことを、リーダーシップを発揮してほしい(松本)→自治体のトップが自らビジョン、リーダーシップを持っていることも、DFの地方創生の活動の条件にしている(岡田)
- 森本氏は一人で由緒ある古寺を修復しているが、お金も足りず、もっと一緒にやってくれる仲間を集めたいと思うが、クラウドファンディングを立ち上げてもうまくいかない。このままでは人もどんどん流出して終わっちゃう(松本)
- この古寺は、雑魚寝だけれども泊れるようになっており、学生も含めていろんなボランティアの人が集まってきて活動をしている(松本)→大正大学の学生さんにも声をかけたらどうか(盤若)
- 森本氏の経歴を見ても視点が広い、DFが一緒にコラボして、若い人に話を聞いてもらうようにしたらよいのでは(盤若)
- 今日頂いた話をベースに現地視察(鯖街道、能登古寺訪問)も含めてどのように具体化をしていくか、プロジェクトの中で詰めてご報告をしたいと思います(川﨑)
- 北陸プロジェクトは地域デザインと復興支援の両方をやっていくことが必要と考えており、古寺訪問も興味あり、学生にも声を掛けたらよいと考える(近藤)
岡田さんから昨日の南砺市訪問の報告(岡田)
- 南砺市の教育委員会主催の校長会で理科実験と授業支援の会を紹介頂き、福光の3つの小学校から理科実験の引き合いがあり、理科実験の松本さん、関口さんと岡田さんで1/30に南砺市役所を訪問し詳細につき打ち合わせを頂いた。
- 小学校・教育委員会ともお金なく、DFから「子どもゆめ基金」を申請し、許可が下りれば、令和7年度の後半に実施するべく進めていく。理科の好きな子供たちを増やすとともにDFとしての支援の方法も考えていく。
*令和7年度に実施できれば、教育委員会も令和8年度の予算に組み込むことを検討する。
以上(川﨑 有治)