日 時 | 1月29日(水)13:00~15:00 |
演 題 | 「能登半島地震 被災地の小さなガソリンスタンドの不思議なコミュニティ」 |
講 師 | 森本敬一氏 株式会社森本石油 代表取締役 |
場 所 | スタジオ751+Zoom |
参加者 | 40名 |
概要
能登半島地震から1年が過ぎましたが、今回は、松本雅登会員 (1105) の紹介で、能登半島の穴水町でガソリンスタンドを経営されておられる森本敬一氏を講師にお招きし、「能登半島地震 被災地の小さなガソリンスタンドの不思議なコミュニティ」と題したご講演を頂きました。 地震当日からの対応、地震の被害状況と復旧活動の実態、そして復旧・復興の現状などついて、住民目線、現場目線で語って頂きました。参加者は約40名と盛況で、ご講演に続き、大変活発な質疑応答が行われました。
講演要旨
- 能登半島全体で関連死も含めて504名、穴水町で40名が犠牲に。
- 発災直後の営業再開に向けて苦労したこと。
- ガソリンスタンドとして「人が集まる」機能があることを認識して行動。
- 店に泊まり込んで営業を継続。
- 支援物資やメディアへの対応。
- 当初ボランティアは来ないで欲しいとの行政からの発信があったが、全国学生ボランティアの受け入れを行った。
- NPOやNGOとの交流人口は300人に。
- 全国へ「能登の物産チャリティー販売」を行っている。
- 映画「凪が灯るころ」、廃寺の危機であった高野山真言宗千住院の復興等について
- 能登の今⇒まだまだ復旧が手つかずの地域があり、9月の水害の被害もあり現地はダブルパンチでボランティアに頼るしかない。発災直後から拠点を構えて活動している団体の直接支援が必要な状況。一方で、ボランティアセンターの閉鎖が加速している。
- 「受援力」:困ったときに「助けて」「手伝って」と言える力として今、注目されている。
- 災害時の「つなぐ力」と「コミュニティ」の重要性を強調。
- おすすめの震災グッズ5選:人感センサー照明、飲料水3日分以上、バケツ、手回し充電ラジオ、電池式の携帯充電器。


講師略歴
1970年6月22日 輪島市生まれ、石川県穴水町在住(54歳)
1988年 石川県立輪島高校 卒業
1989年 米国ワシントン州立大学 入学
1995年 米国ワシントン州立大学 卒業
1994年 米国SEIKO USA 入社
1996年 物産共石株式会社 入社
*石川ブランド新商品作成 能登物産展に出品し好評を博す。
2010年 NPO法人チーム能登喰いしん坊設立 代表理事就任
2012年 株式会社森本石油 代表取締役就任
■その他主な役職など
- 地域起こし団体 奥能登べんこちびり 代表
- 海上保安庁推進員(海上保安庁長官賞 2回受賞)
- 石川県 石川ブランド商品認定 クリエイト7商品(石川県内最多受賞企業
- 石川県 いしかわエコデザイン賞2016 金賞受賞「能登のぶどう畑の紅茶」
- 石川県 いしかわエコデザイン賞2024 里山里海賞「能登ワイン石けん」
- 農林水産省 地産地消推進協議会会長賞 受賞
- ドキュメンタリー映画「凪が灯るころ」2024 トータルディクター
- 穴水町地域づくり推進協議会会員 能登半島地震復旧のため産品を作成し各地デパートにて販売

なお、本講演は全国紙「燃料油脂新聞」の取材を受け、2月3日に掲載されました。
※ 新聞社の承認を口頭で得て、全文を掲載しています。


また、月間ガソリンスタンド社 2025年3月号のSS NEWS FILEにも掲載されました。

※ 新聞社の承認を口頭で得て、全文を掲載しています。
以 上(岡田知之)