人生100年社会デザイン財団主催講座
「100年学校」に参加して

  • LINEで送る

地域デザイン総研と連携を図る、牧野篤先生(DF地域デザイン総研所長、大正大学教授)が代表理事を務める人生100年社会デザイン財団が、シニアの生きがいある生活を実現するための講座「100年学校」をトライアル開催、全5回の講座で、1月23日に第1講が開催されました。受講生は20名程で、DFからは、段谷さん、得丸さん、宮崎さん、私(保坂)の4名が受講生として参加しました。

開講の挨拶、牧野先生のメッセージと続き、講座のメインは受講生2名がペアを組んで、お互いの自己紹介をすることです。30分程行った後、代表グループが感想を述べてお開きとなりました。
出された宿題が「わたしの足あと」の記録。自分の節目となった年齢と出来事を時系列に併記する用紙が渡されました。

第2講は4月21日に開催されました。
まず、4名のグループに分かれての宿題「わたしの足あと」を利用した自己紹介から始まりました。
次に、山崎亮講師(Studio-L代表)の講演「面識経済とは」からスタートしました。

これは山崎氏の造語で「面識のある人同士では、利益のみが優先される経済活動ではない、相手に配慮した経済活動になる。これを経済活動の基本としようという考え」です。そして、100年社会の生き方として、従来優秀な人と評価される「成果を上げる人」を目指すことを辞め、「愛される人」を目指してはどうであろう。その方がずっと楽しい人生を送ることができるのではないかと、ご自身の反省を込めての講演がありました。

その後の意見交換は事務局が終了を告げるまで活発に続きました。そして、「身近な地域でつながりをつくって実現したいことは?」という宿題が出されました。講座は徐々に目指す方向の核心へ進みます。

実は、この講座は一昨年、人生100年社会デザイン財団が Studio-L に委託して、75歳以上のDF会員50名の生きがいアンケートをまとめたことが契機となり、2回の練り直しの末出来上がったプログラムなのです。高齢者にとって豊かな生活を営むために必要だが不足しがちな、「自らが住む地域内でのコミュニケーション」を促すことが狙いです。当初から関わっていた4名が生徒として参加し、近くから、そして少し離れた視点でプログラム全体を視ています。高齢化社会にどのように役立つプログラムか、DFの活動に取り入れることはないか、実践の中からまとめていくつもりです。

以上(保坂 洋)

  • LINEで送る