Mondo Parallelo 歌劇団と私
横山恵美(1461)

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2025年5月1日(No.436)
横山恵美

「第一回 Japan’s Got Talent の優勝者は・・・マリアセレンさん!」

ダウンタウン浜ちゃんの声が会場に響き渡った瞬間、Mondo Parallelo 歌劇団の未来への扉が大きく開かれました。

Tenor と soprano を一人で歌い分けるマリアセレンという異色のオペラ歌手を主役にしたオリジナルの新作オペラ三部作を成功させるという目標を掲げて第一歩を踏み出した歌劇団と私の出会いは、2017年10月30日に新宿文化センターで行われた第一作オペラ「哀しみのシレーナ」に合唱団の一員として参加したことでした。素人を集めて合唱団として歌わせるという無謀とも思える企画でしたが、全員の練習と熱い思いが結集して公演は大成功。

https://youtu.be/P3hEdxPVkmM?si=mEhC5Zycamh87_1m
(哀しみのシレーナ第一幕より)

その後2018年には株式会社 Mondo Parallelo 歌劇団が設立され、同時に正規合唱団を作るべくオーディションが行われました。私は第一作の時の仲間とユニットを組んで、PVを作ったり演出を考えたりしてオーディションを受け、無事に合格し、最年長だったことから正規合唱団の団長に任命されました。
https://photos.app.goo.gl/ggUwrVZMwXC6YEtX9
(オーディションに向けての作業映像)

そして臨んだのが2019年11月2日にイイノホールで行われた「神の湖」です。
https://youtube.com/watch?v=oLbGBbZ0d9g&si=ShCQbwkkBTB0Kzzp
(神の湖 第五幕)

この第二作もおかげさまで大成功を収めたのですが・・・
しかし、この数か月後に新型コロナという大きな試練が待ち受けていました。特に合唱でクラスターが頻発したことから、Mondo Parallelo 合唱団は休止状態にせざるを得なくなりました。

私は、実は株式会社設立時に出資していたため、その後も株主として歌劇団とかかわり続けていましたが、中止となった公演のホール使用料をどうするかなど問題が山積していた上に、当時の歌劇団団長であった博報堂OBの植村さんも、マリアセレン本人もコロナに罹患して生死の境をさまよう事態にもおちいりました。合唱団はみな他に正業を持つメンバーでしたが、危機的状態の中でも歌劇団そのものはお能の精神をオペラに活かすためお能の修行に励んだり、本当に努力を重ねていきました。

そして休止している合唱団メンバーに突然届いたのが、冒頭の Japan‘s Got Talent 出場のニュースです。
二日間にわたるコンテストの結果マリアセレンがみごと第一回優勝者となり、賞金1000万円とラスベガスのショーへの出演権をゲットしたのです。
https://www.maria-seiren.com/post/jgtfinal
(ラスベガスの日本語新聞に掲載されました)

2019年11月2日神の湖終演後イイノホールにて

そして2024年には本当にラスベガスでショーに出演し、アメリカでも注目されました。
https://view.publitas.com/las-vegas-japan-times/lvjt2023-12/page/1
(ラスベガス ジャパンタイムズ 2023年12月号)

第一作「哀しみのシレーナ」の公演後の打ち上げで植村さんが「ラスベガスに行くぞー!」と声を張り上げるのを聞いたときは、酔っ払いの大風呂敷だと思って皆で笑っていましたが、6年後にそれが実現したのですから夢のようです。

その後合唱団再招集の話もいただきましたが、「もう素人の合唱など使ってはいけません!」と辞退し、今はもう親戚のおばちゃんのように羽ばたいていくマリアセレンの姿を見守っています。一緒に夢に向かう経験をさせてもらったことに感謝しながら、これからも応援団として応援し続けていきます。
https://youtu.be/XtYyqtDn7nc?si=M6fgu7db5MJqyLTq
(Tenor と soprano 二声を華麗に歌い分ける姿をご覧ください!)


横山恵美(1461)
(理科実験、カラオケ同好会、テニス同好会)
(MondoParallelo合唱団員)

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