2025年4月21日、ニュージーランド・オークランドの Glendowie で、子供達を対象に、DF理科実験のテーマを参考にして、「磁石」を題材に、理科実験寺小屋を開いてみました。小学生6人に90分間の授業を通じて磁石の性質や応用について一緒に学びました。
実験では、磁石の形状や種類の紹介に始まり、身の回りで磁石が使われている場所の探索、引き付ける力と反発する力の観察、砂鉄を用いた磁力線の可視化などが行われました。特に、砂鉄を使った磁力線の観察では、Auckland の海岸で採取した黒砂を乾燥・選別して使用し、磁石周辺の磁力線の模様や方向性を確認しました。また、地球が巨大な磁石であることや、オーロラの発生に磁場が関与していることなど、地球規模の話題も取り上げられました。
授業の最後には、DF理科実験のノウハウにある磁力を利用した「くるくるタワー」の製作と実験が行われ、児童たちは終始集中して取り組んでいました。特に低学年の児童も最後まで興味を持ち続け、日本の学校と遜色ない学習態度が見られました。
今回の実験は、現地育ちの日本人児童に対しても、視覚的な教材や実際に手を動かす活動を通じて理解を深めることの重要性を再認識する機会となりました。今後も、言語や文化の壁を越えて理科教育を充実させる取り組みが期待されます。


以 上(望月 晃)