2025年4月27日、ニュージーランド・オークランド市にあるGlendowieで、小学生を対象に、DF理科実験のテーマ「色のいろいろ」を参考に、寺小屋理科実験を開きました。
DF理科実験のカリグラフィーインクは入手できないので、水彩絵の具を使いながら色の三原色や混色、クロマトグラフィーによる色分離などを体験させました。実験は4つのパートで構成され、三原色の組み合わせで新たな色を作る実験や、黒を再現する混色競争、カラーペンのインクを分離する実験などを行いました。最後には色分離の技法を応用し、オリジナルの花の模様を作る活動も実施。子どもたちは終始楽しみながら取り組み、何度も挑戦する姿が見られました。
限られた器材の中で工夫を重ね、日本とは異なる環境でも充実した学びの場が提供されました。特に色の混色やクロマトグラフィーへの興味は大きく、科学に対する関心を高める機会となりました。児童からは「面白かった」とか「楽しかった」との感想がありました。保護者からは、紙の選択やカラーペン、等材料についての質問や、「子供達が通う日本語補習校でもやれたら良いのに」との声が寄せられました。



以 上(望月 晃)
段谷芳彦会員のご紹介により、2022年6月にはオークランドの日本語補習校に対してオンラインで理科実験を実施いたしましたが、実験材料の準備などにおいて課題の多さを実感いたしました。そのような中、オークランドに在住されている望月晃会員のご家族のご協力もあり、今回、望月さんのニュージーランドご訪問の機会に合わせて、お孫さんにもご参加いただきながら、現地で寺子屋授業を開催することができたのは、大変幸運なことでした。今後も機会があれば、オークランドの日本語補習校との間で、理科実験を通じた交流がさらに深まっていくことを願っております。(小林慎一郎)