環境部会自然保全活動分科会では、新緑が美しい5月9日(金)に、本年1回目の平塚のゆるぎの里ハイキング道整備作業を行いましたのでご報告致します。
日和
当日は曇り空でしたが、気持ちの良い一日でした。4月に予定していた活動が雨で中止になりましたので、昨年の12月以来の作業です。いつものように中央日土地様の事務所に伺い、ご挨拶した後、事務所2Fで着替えをして、新緑が輝き、花が咲き乱れる里山の中を現地に向かいました。
ゆるぎの丘で昼食
いつもはくっきり見える丹沢連山も今日は頭が隠れていて下の方しか見えませんでしたが、暑くもなく、寒くもなく快適な気温の中、ゆっくりと穏やかな里山を歩きます。天気予報では夜から雨になるとのことで、雨が早まらないことを祈りつつ登りました。遠くに見えたゆるぎの丘がだんだんと近くになり、少し汗をかき始めた頃到着です

早速、いつものように大きなえのきの木の下で各自が思い思いに買ってきた弁当、おにぎりなどで昼食を摂りました。その後、写真撮影をした後、各自、のこぎりや手ノコ、スコップ、かけや(大ハンマー)等の得物を携えていよいよ作業場所に出発です。
メンバーは中西、三竿、平野、初参加の花田、平井、高橋に加えて、環境部会と提携しているブルーアースから廣瀬、松岡のお二人が加わって合計8名。今回は階段ステップの補修と丸太橋の視察がメインです。
丸太橋の状況
丸太橋に到着し、早速状況の確認です。昨年12月に訪れた時に丸太橋の丸太4本の内の2本が傷みかけていたのが気になっていました。橋はしっかりと結束されていましたが、丸太の中、1本は痛みが進んでおり、今回取り替えが必要、もう一本は秋までは持ちそうとの判断になりました。取替用の丸太は前回用意しておきましたので、まずはそれを取りに行くため、道を先に進みます。
階段への道筋
草が生え、荒れた道を切り開きながら行くと途中、木が倒壊しているところが数カ所あり、横たわる木の下をくぐったり、上を越えたりして慎重に進みます。さらに進むと尾根に登る最後の急坂に到達。早速階段の状況を確認しましたが、ステップがかなり傷んでいて、こちらも補修が必要な状態でした。そこで、丸太橋の修理を行う班と階段の補修を行う班とに分かれ、作業を行うことにしました。

丸太橋の補修
階段上部の保管場所に確保しておいた丸太2本をチェック、良さそうな方を1本選んで、丸太橋まで運びます。廣瀬、平野、花田の3人がかりで慎重に丸太を運びました。丸太橋に着くとまずは針金で結束してある傷んだ丸太を取り外します。そこに新しく持ってきた丸太を入れましたが、少し太いため嵌りません。土台の脇の丸太止めの杭を抜いて、調整することになりましたが、かなりしっかりと杭が打ってあるため、抜くのは大変。杭の周りをスコップで掘ったり、周りの土を掻き出したりしましたが、なかなか抜けません。ここでは平野、花田が大活躍。ようやく杭を抜き、新しい丸太を入れました。


次に丸太止めの新しい杭を打ち直します。さらに丸太と丸太をしっかりと結束し、出来上がりです。丈夫な橋になりました。一同出来栄えに満足したところで、丸太橋を前に記念撮影。その後、荷物が置いてある階段上部まで戻ります。


階段の補修

階段のところに戻るとステップの補修が終わっていて、皆びっくりです。ステップの補修は三竿、松岡の二人で行いましたので、とてもスピーディな仕事ぶりでした。ステップの補修は階段上部に保管しておいた木を使って、ちょうど良い太さにした杭をスコップで少し穴を掘ってかけやで打ち込みます。杭打ちが終わると横木を置き、周辺の土をスコップで整備、足で土を固めて完成。6か所の補修を行って、今日のところはおしまいです。
帰路
今回予定していた作業よりも多くの作業が無事終わりました。前回用意・保管しておいた材料が役に立ちました。時間に余裕がありましたので、今日は尾根伝いに戻ることにしました。途中、いつものように山神様のところでお祈りをして、松岩寺に向かいます。松岩寺で何百年と湧き続けている湧き水(不老の水)を飲み、さらに下り、予定時間通り着替え場所である中央日土地様の作業事務所へ無事到着。泥がついた道具をきれいにして中央日土地様にお返ししました。汗をかいた服を着替えてさっぱり。その後、事務所の中でおいしいお茶を頂きながら、中央日土地様と現地の状況等について情報交換、そして皆様にご挨拶をして出発です。中央日土地様にはいつもお世話になり、ありがとうございます。
懇親会と反省会
松岩寺停留所からバスに乗り、一号線経由で平塚駅前へ。いつものお店に着いて、まずはビールで乾杯。地場で取れた新鮮な刺身に舌鼓を打ち、おいしい限定日本酒を堪能しました。初参加の新しいメンバーもおいしいと絶賛。反省会も終え、皆大いに満足して次回の集まりを約しながら、帰宅の途につきました。次回は10月と12月頃に実施する予定です。ご参加をお待ちしています。

以上(高橋淳 環境部会自然保全分科会サブリーダー)