東京大学大学院で、ディレクトフォースの活動を紹介する講義を行いました

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2025年5月16日、東京大学公共政策大学院の講義「市民社会組織・政策論」において、一般社団法人ディレクトフォースの織田文雄会員、得丸英司会員、小林慎一郎会員の3名がゲストスピーカーとして登壇し、ディレクトフォースの活動について講義を行いました。この講義は全13回シリーズの第6回にあたります。

登壇は、本講義を担当されている田中弥生先生からのご依頼によるものです。田中先生は前・会計検査院長であり、経営学者としても著名です。特にピーター・ドラッカーの思想に基づき、「社会貢献を目指す非営利組織の存在意義や運営のあり方」に関する研究を長年続けてこられた第一人者です。ディレクトフォースは、そのようなテーマを実社会で20年以上にわたって実践してきた例として、お声がけいただきました。

講義では、「なぜこの組織を立ち上げたのか」「活動を通じて見えてきた社会的課題」「今後の展望」について、3名がそれぞれの立場からお話ししました。ディレクトフォースは、企業や団体の元役員、行政経験者、士業など、豊富な実務経験を持つ人材が集まり、2002年の設立以来、社会貢献と経済性の両立を目指して活動を続けてきました。そうした継続の背景には、明確なビジョンとミッションのもと、メンバー自身の熱意と自律的な取り組みがあります。

現在は約600名の会員が在籍し、「子どもたちへの教育支援」「若手人材や中小企業への経営支援」「地方創生に向けた地域づくり支援」の3つを柱に、多彩な活動を展開しています。また、会員が自主的に立ち上げた研究会・勉強会・同好会なども盛んで、自己研鑽や仲間づくり、生きがいの創出といった側面でも大きな役割を果たしていることをご紹介しました。

当日は、私たちのほかに、NPO法人「二枚目の名刺」もゲストとして招かれており、現役で働く企業人が本業と並行して社会貢献活動に取り組む「パラレルキャリア」の事例が紹介されました。退職後に新たなキャリアとして社会貢献を実践する「セカンドキャリア型」のディレクトフォースと、「現役での並行実践型」との対比を通じて、それぞれの可能性と課題を考える興味深い議論が交わされ、私たちにとっても多くの気づきと学びのある時間となりました。

講義には11名の大学院生が参加しており、多くが仕事を持ちながら学んでいる社会人学生でした。18時45分に始まった講義は、予定していた90分を超えて質疑応答が続き、20時45分に終了。学生の皆さんの鋭い質問や高い関心からは、田中先生のこれまでの講義の成果がすでに深く根づいていることを感じ、私たち自身も多くの刺激を受けました。

今回の講義を通じて、私たちも改めてディレクトフォースの存在意義や今後の課題について考える機会を得ることができました。このような貴重な場をいただいたことに、心より感謝申し上げます。

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