
地域デザイン総研と連携を図る、牧野篤先生(DF地域デザイン総研所長、大正大学教授)が代表理事を務める人生100年社会デザイン財団主催の講座「人生の後半をデザインしてみませんか」が、6月4日(水)18時から20時過ぎまで、いつものシンクウカン(広尾)を離れ、足立区が2023年10月から開設した新しい試みのコミュニティの場「あやセンターぐるぐる」で第3講が開催されました。受講生は18名で、DFからは、段谷さん、得丸さん、宮崎さん、私(保坂)の4名が登録しています。
初めに足立区から運営を委託されているYADOKARI株式会社の君塚豊氏から「あやセンターぐるぐる」の説明がありました。
場所は綾瀬駅ガード下で、赤ちょうちんの飲食店街を抜けたところにあります。
「やってみたいを、やってみる」何かを始めたい人、応援し合える人が集まる場、として本屋、キッチン、チャレンジの場を併設した空間になっています。
まずは小さなプレイヤーの育成、活動の場づくりと人づくりとして主体的に「やってみる仲間づくり」、やってみたいの相談に乗る、やってみたいを実践するとステップを進めて活動してきました。その結果、読書会、体操教室、40~50歳代の女性座談会活動が軌道に乗り開催されているそうです。実は元々は「子どもの貧困対策」から始まり、楽しそうな大人の姿を見て、やってみたい、やっても良いんだと思わせる街づくりを目指している、そのために「目を輝かせて活動している大人をつくる」ことが目的ということです。
開設してから1年半、熱い意志を持って難しいテーマに取り組んでいる彼らにエールを贈ります。

続いて始まった講座は、出席者を3~4名のグループに分けて、用意されたシート「これまでのノートを見返しながら、大切にしたいキーワードを書き出しましょう」に記録、「やってみたいアイデア」を創出します。出野紀子さん(スタジオL)の司会進行で楽しく進みます。グループ内で各自説明した後は、右隣に座っているメンバーの「やってみたいこと」を全員に発表します。
本人の内容以上に膨らませたアイデアを述べることもあり、「私はそれ程のことは言っていないけど。でもその方がクールですね」などと笑いが飛び交う発表となりました。例えば、Tさんは、趣味のバラ栽培で自宅を小バラ園とし、道行く人に寄ってもらい、バラを契機とするコミュニティの場の創出を熱く語り、Mさんは、従来から実施している地元のコミュニティに、遠慮がちな若い新規入居者にも入ってもらい活性化するアイデアを熱弁、Hさんはコロナ禍で解散した地元の男の料理教室仲間と情報交換会を復活するアイデアを発表といった調子で時間はあっという間に過ぎ、予定時刻をオーバーして終了となりました。
今後も、2回のリサーチツアー、8、9月の講座と続きます。
以 上(保坂 洋)