ハーモニープロジェクト企画第2弾報告

  • LINEで送る

5月5日文京区シビックホール
「新緑歌舞伎特別公演」鑑賞

ハーモニープロジェクト第2弾企画として、5月5日、文京区シビックホールにて開催された「新緑歌舞伎特別公演」鑑賞会を実施。爽やかな初夏の風が吹く中、10組18名、ご家族、ご友人での参加をいただいた。開演は正午。トーク&ミニ歌舞伎塾から始まり、演目は『高尾懺悔』と『太刀盗人』の二本立て。21年目を迎えた本公演は、全国16か所で開催され、5日は2日目。

第一部のトークショーでは、「文京区シビックホール名誉館長」でもある中村勘九郎丈と中村七之助丈のお二人と中村鶴松丈が登壇。4月に結婚を発表した七之助丈が、観客に報告。会場は一気に祝福ムードに包まれた。3人の軽妙なトークに、観客の表情もほころぶ。続く「ミニ歌舞伎塾」では、小三郎さんと國久さん司会による、鳴り物の紹介があり、音の出し方や、どのように場面を盛り上げるかなど解説。観客も実際に鳴らして体験する場面もあり、舞台との距離がぐっと縮まるひとときとなった。
休憩をはさんで、演目『高尾懺悔』では、悲恋の物語が情感豊かに描かれ、七之助丈による繊細な表現に、観客は一気に世界観にひきこまれ魅了されていた。一方、『太刀盗人』は、一転して軽妙なテンポの喜劇で、笑いと機知に富んだ演出が印象的であった。

トータルで2時間15分と、ほどよい長さであった。参加者からは、「初めて観たが、わかりやすく面白かった」「久しぶりの歌舞伎、きっかけをくれてよかった」など好評なコメントをいただいた。これからも、年に1、2回は身近に伝統芸能に触れられるプログラムを企画していきたい。

以 上(宮武里美 ハーモニープロジェクト事務局)

  • LINEで送る
pagetop