第27回DF関西勉強会

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6月24日(火)15:00~17:00 大阪市総合生涯学習センターで実施しました。
講師は関西会員で日本の百・二百名山達成者である瀬川さんに「嘗ての日本の最高峰・玉山、次鋒・雪山」についての講演をお願いしました。講演の内容は以下の通りです。

台湾は、九州ほどの面積ですが5つの山脈が走り、55%が山地だといわれている。また3000mを超す山は268座(日本は23座)あるそうで、現在日本一の富士山は台湾が日本領だった戦前には4番目になる。

今回は、この台湾で一番の玉山(3952m)、雪山(3886m)への挑戦記録である。ちなみに、玉山の日本名は明治天皇が命名され、太平洋戦争で「新高山のぼれ」という暗号に使われた。雪山は昭和天皇が摂政時代に高い山として「次高山」と命名されたという。

最初の挑戦は2008年、台湾の旅行社の企画で7名で挑戦した。8月7日台北着、見渡す限りのキャベツ畑を見ながら登山口に。入山前にビデオ等で教育を受けてから登山開始、シチカ山荘に到着、夕食はおいしいキャベツと旨い鰻を堪能。翌8日、2:00起床、朝食が既に用意されており、食後出発し、5:20ご来光。3128mに立つ山荘からの景色は杉と苔の道、森林限界を超えているはずなのに日本と同じような光景に驚いた。

10:15雪山3885mの山頂に到達バンザイ。シチカ山荘に戻って、夜は満天の天の川の下でぐっすり。

8月9日、バスで阿里山に向かう、途中の展望台では3200~3400m級の山々が連なり、日本では見られない展望を経験できた。8月10日、阿里山から拝雲山荘へ。 8月11日、1:30起床 中国式おかゆをいただき、2:30出発。5:10玉山山頂直前でガスが湧き出しご来光も拝めず、何とか万歳写真を撮っただけに終わった。止む無く宿舎に戻り登山は終了し、8月12日、帰国した。

2016年に玉山リベンジの話が出て、今回は旅行社に頼らず独自の計画をたて、11月2日に仲間10名と日本を出発し台北経由阿里山に到着。3日はバスで登山口まで移動、5時間半歩いて3400mの拝雲山荘に到着。4日、朝3:00に出発、5:40頂上に到着、今回はガスも出ず、6:00に雲海の向こうからご来光、至福の時間、前回見えなかっただけにリベンジした甲斐があった。また、影富士ならぬ影玉山も見ることができた。5日は日月澤でサイクリングし、バス、新幹線を乗り継いで台中から台北へ移動。6日は七星山に登り陽明山公園を見学し、7日に無事帰国した。

台湾の登山は、日本と違い山岳信仰の歴史はなく、しかも入山は許可制で比較的登山者が少なく、山が非常にきれいと感じた。富士山を筆頭に日本も山の管理を学ぶべきところがありそうだ。

瀬川さんにとっての山の魅力は

  1. 雑念からの解放
  2. 自然との同化
  3. 高山植物
  4. ご来光

だそうで、ブロッケン現象を過去幸運にも、10回ほど見た経験があるとのこと、ご来光、満天の星、ブロッケン現象は登山の経験のない自分には羨ましい限りです。

以上(岡本正敏)

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