去る4月14日(火)、NPO法人ブルーアース主催の計測器メーカー㈱ミツトヨが運営する「ミツトヨ計測博物館」見学会にDFから2名が参加しました。創業から90年以上経った今でも、品質に拘り、社員を大切にする創業者の理念が脈々と受け継がれていました。
ウェルカム・メッセージ~入社おめでとう
南武線と田園都市線が交わる武蔵溝ノ口駅から徒歩15分、世界的計測器メーカー㈱ミツトヨ本社(川崎市高津区)内にある計測博物館を見学してきました。参加者はブルーアースから10名、DFから2名の計12名。
最初に「祝入社おめでとう」と書かれたバナーを前に記念撮影。㈱ミツトヨでは、今年の新入社員が当日とその前日の午前中に2グループに分かれて博物館見学をしたそうで、我々シニア見学メンバーは入社約50年後の姿を写真に収めました。

「沼田記念館」~精密測定機器のパイオニアとして、常に時代の先端を駆け抜けてきたミツトヨの歩みを展示~
先ず感謝しなければならないのは、ご多忙にもかかわらず大谷館長自らが案内してくださったことで、見学中のメンバーからの質問に全て丁寧にご説明頂いたことです。
「沼田記念館」では創業期から創業者沼田恵範の生涯と会社の発展を、歴史的観点から分かり易く展示しています。
まず最初に7分間の紹介ビデオからスタート。次に同社の経営方針が如実に表れていると感心させられたのは、勤続10年以上の全従業員の名札が掛けられたボードを堂々と掲示していることでした。如何に社員を大事にしているか、社員もこのボードを見るたびに自分の存在意義を確認できます。

創業者の沼田恵範は、広島県の浄土真宗本願寺派の寺で生まれたことから、仏教を広めるために事業を起こしたと伺と伺って驚きでした。「三豊製作所」を1936年に設立し、苦心の末マイクロメーターの国産化に成功し、計測器メーカーとして歩み始めます。
当初から品質への拘りが強く、最初の量産品100個のうち17個のみ販売に供し、精度の落ちる83個は蒲田工場の床下に教訓として埋めたそうです。
創業者沼田恵範はまた1965年に設立した「仏教伝道協会」を通じて世界10拠点で「仏教聖典」を頒布するなど、様々な公益活動を続けていたそうです。展示品に各国の言語に翻訳された聖典が沢山並べてありました。

「測定機器館」 ~世界から集められた計測関連の歴史的資料や、製品を通して測定機器のルーツと変遷を展示~
「メートル原器」(プラチナとイリジウムの合金製)のレプリカですが、初めて見ました。地球の「子午線」を基に定めた、と昔教科書で習ったのですが、その後「光の波長」を基に、そして今は何と「光の速度」を基にしているそうです。驚きです!
展示品の中でも須賀コレクションは圧巻でした。米国ミツトヨ副社長だった須賀信夫氏が世界中から集めた膨大な測定工具を一挙に見ることが出来るのは、世界を探しても類を見ないでしょう。

「Q&Aタイム」
さすがブルーアースのメンバーから専門的な質問が相次ぎましたが、それを大谷館長がひとつ一つ丁寧に答えておられました。
数ある質問の中で唯一理解できたのは、マイクロメーターを保管する際に、アンビル(固定側の測定面)とスピンドル(動く側の測定面)の隙間をどれくらい空けておくと良いのか? の答えが、マイクロメーターやノギスの場合、熱膨張があるので0.2mm~2.0mm。実際には1~2mmで良いということでした。
「懇親会」 ~白いカレーうどん~
ミツトヨ測定博物館の帰路、武蔵溝ノ口駅に近いうどん屋「路じ」にて催された懇親会に参加させて頂きました。
まず最初にビールで乾杯。そして供された出汁巻玉子、焦がし茄子と鴨の香味ロースなども上品で美味しかったが、何と言ってもお店の看板メニューである「白いカレーうどん」が珍しく且つ印象的であった。和風カレーうどんの上には白色のジャガイモのムースがトッピングされていて、初めての食感であった。

以 上(環境部会 平井隆一)