| 日時 | 4月23日(木)15:00~16:30 |
| 演題 | サステナビリティとインパクトファイナンス |
| 講師 | 水口剛氏 高崎経済大学 学長 |
| 場所 | 航空会館 501 |
| 参加 | 会場 38名 Zoom 18名 |
知楽会と環境部会共催で、高崎経済大学 学長 水口剛氏をお招きし、「サステナビリティとインパクトファイナンス」の講演を頂きました。

水口学長のご経歴は後述のとおり、この分野に長年携わる権威で、政府検討会の座長も歴任されています。
一見専門的な内容かと見える演題ですが、講演に先立ち、参加者の事前質問をご覧になったあと、資料の最終部分から説明を始めることにした、ということで、講演後の、今の世界を憂う質問に対しても、非常に分かりやすく、納得の行く話を伺うことができました。
今の社会は資本主義で、最終利益を追い求めることが正義となっているが、これが貧富の格差や環境破壊、気候変動をもたらしており、単純な資本主義にかわる価値観と仕組みがもとめられている。
これに対し、人類、社会に対する貢献を評価する、サステナブル、持続可能なファイナンス=インパクトファイナンス が提唱され、その仕組みが20年以上にわたって構築され、講師自身もこの作業に深く係わってきた。
現在、トランプ政権などの影響でこの枠組みの後退が懸念されている、という会員の質問に対しては、難しい局面ではあるが、政策、実務に携わる若手により、今も仕組みの構築と運営は進みつつある、という希望の持てる見解も頂きました。
講師の、政策の内容にまで関わってきた深い経験からの説明と、気さくな人柄で、今の世界の見方についての理解が一段深まった講演でした。

講師紹介
水口 剛氏
1984 年に筑波大学第三学群社会工学類を卒業。
商社、監査法人等の勤務を経て、1997 年に高崎経済大学経済学部の講師に就任。
2008 年から教授、2021 年 4 月より学長。
専門分野は ESG 投資や非財務情報開示で、環境省の「グリーンファイナンスに関する検討会」座長、金融庁の「サステナブルファイナンス有識者会議」座長、インパクトコンソーシアム会長など歴任。
最近の著書は、昨年(2025 年)に発行された『サステナビリティ基準がわかる』(共著、日経文庫)、『意図をもつ金融』(監修、金融財政事情研究会)など。
以 上(横山英樹)
