前回の続編とも言える当会主宰和田文男さんが問題提起した「米中の間で日本はどう対処すべきか」という課題について、2026年4月8日、13名の有志でZoomオンライン放談会が開催されました。 冒頭、3月4日の脳内出血で急逝された仲間、濱本龍彦さんに一同哀悼の意を表しました。

和田さんがまとめた前回提示の資料「大国に挟まれた日本の生存戦略と外交」および、「憲法改正の是非」をタタキ台にして、終えた日米首脳会談も考慮して活発な意見交換を1時間ほど実施、さらに結城隆さんから「中国観察報告」と題して、「中東大戦」の行方、「穏中向好」を目指す中国、日本の対応~「小さな安心」と「大きなリスク」についての発表を1時間実施、深い内容の例会となりました。
主な議題と結論
1. 不安定化する米国への対応: 米国国内の深刻な分断と「トランプ政治」の不確実性を踏まえ、日本は日米同盟を維持しながらも、米国の矛盾を戦略的に利用し、自主防衛とのベストミックスを模索すべきである。
2. 憲法改正を巡る対立: 現行憲法を紛争回避の手段として「利用」すべきとする慎重論と、国際的な影響力を行使するために「普通の国」を目指すべきとする改憲論の間で活発な議論が交わされた。
3. 生存戦略の提言: 軍事力のみならず、ODAやアジア諸国との多層的な外交、および防衛大学校での留学生ネットワーク活用など、「ソフトパワー」を含む多角的な戦略が日本の生存には不可欠である。
4. 中国の台頭と経済回復: 中国は中東情勢の調停役として外交的地位を固める一方、国内経済ではデフレ脱却や産業の高度化が進んでおり、日本の情報収集力の欠如がリスクとして浮き彫りになった。
以 上(保坂洋)