ハーモニープロジェクト第13弾 街なか散策 深川
芭蕉記念館、のらくろ記念館から扇橋閘門

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5月29日(金)13:00~16:00 天候にも恵まれ、東京の歴史と文化が息づく深川・森下エリアを巡る、特別なウォーキングツアーの記録です。

ルートには、松尾芭蕉ゆかりの記念館や伝統の竹専門工房といった江戸の風情から、昭和レトロなポップカルチャーが漂う「のらくろロード」まで、街の記憶を体感できる名所が満載。さらに、地域の水運を支える扇橋閘門のダイナミックな技術や、名物の「のらくろ煎餅」など、多角的な魅力に触れられます。

心身の健康、知的探求、そして心地よい交流を同時に楽しめる、シニア層の方にも最適なウェルビーイングな体験です。

Video Background
芭蕉庵史跡展望庭園にて

参加者の感想<街なか散策「芭蕉と現代アート」に参加して>

皆さん、初夏のような暑さのなかをよく歩きました。
今回も、小林(慎)さんと森川さんの「周到な準備」と「臨機応変の対応」に拍手です。直前にメニューに加えられた扇橋閘門は、経路の都合ですぐ傍までは行けませんでしたが、事前に東京都制作の動画「東京のパナマ運河!?生まれ変わった扇橋閘門」をいただいていたので、十分にその雄姿と意義をこの目で確かめることができました。今回のようなプログラムがなければ自分では滅多に足を運ぶことはないスポットです。また、東京都現代美術館(MOT)訪問を割愛して、15時には洋菓子の店シュベーネ菊川本店に入り、私はパイシューとアイスコーヒーで蘇生しました。15人が一堂に休憩できる場所は下調べなしでは行き当たりません。この最後の休憩時間は、帰宅の足取りを軽くするありがたいものでした。また、江東区の街づくりの巧みさにも感心しました。昔ながらの街並みと現代的な建造物がほどよく調和して、墨田川や小名木川の川辺の景観の素晴らしさは時間をかけて練られた都市計画を思わせ、さらに、それらの遊歩道の草木の手入れもさりげなく行き届いているのは、気持ちのいいものでした。また、次回のプロジェクトが楽しみです。(生野雄一 1134)


私は今回のテーマとは別の期待をもって参加しました。そのことを書くことをお許しください。
本所・深川は、私の愛する藤沢周平さんの市井物小説の舞台です。市井物小説とは、文化・文政から天保にかけて、江戸の下町の庶民の悲喜こもごもと人情を描いた周平さんの世界です。
最初の市井小説連作集「橋ものがたり」の第一話の舞台は、小名木川に架る万年橋です。続いて、両国橋、永代橋、高橋と珠玉の小品の舞台が「橋」を軸に繋がります。
今日、その現場に立ちましたが、そこにあるのは、コンクリートの白い街と頑丈な橋と護岸でした。
「街なか散策プロジェクト」は、東京の旧と新を対比させるという優れた企画です。しかし、毎回思うのですが、東京で有形の「旧」を探すことの困難さです。幹事さんの御苦労を察します。そのわけは、東京を襲った3回の大破壊です。一回目は関東大震災、2回目は東京大空襲、そして3回目は戦後の高度成長と東京一極集中です。3回目は現在なお進行中です。東京は無機質な白い街になり、脱民族、無国籍的文化の街になりました。
しかし、“有形の”旧”は確認しがたくても、“無形の”旧”を知る途は、他にもあります。周平さんは「江戸切絵図」とにらめっこして、江戸の下町の小説世界を展開したのでしょう。私達は、芭蕉や蕪村の俳諧発句、歌舞伎、文楽、落語、京伝や一九の戯作等々から、無形の江戸の、すなわち日本人の“旧”に触れることができます。
江戸は決して遠くはありません。(神村安正 655)

以 上(ハーモニープロジェクト事務局 森川紀一、宮武里美)

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