「授業支援の会」月間レポート
2026年7月

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 宮城県名取高等学校普通科3年生229名が「総合的な探究の時間」でこれまで進めてきた探究学習の取り組みについて、7月8日、3年生のうち代表10グループがディレクトフォースの講師5人にプレゼンテーションを行い、それに対して講師がアドバイスを行うという双方向のオンライン授業を実施しました。 今回の授業は従来の形とは異なり、授業支援の会としてはやや異色のスタイルとなりました。

 まず、今回の授業は、「SDGs」や「キャリア学習」といった統一的なテーマではなく、生徒が学校・地域の課題や日常生活での疑問など幅広いテーマをそれぞれ掘り下げた内容のプレゼンテーションへのアドバイスを行うスタイルであったことです。

 もう一つは、リアルの対面方式ではなく、複数教室で発表グループと講師が同時に双方向のやり取りをオンラインで行い、それを同じ教室の他の生徒が聴講するスタイルで実施したことです。

名取高校の教室
オンラインの画面

 代表10グループのプレゼンテーションは、「静音ドアプロジェクト」「物価高とお小遣い」「フラワーロス低減」「親子つながり広場」「気軽にカウンセリングルーム」など、これまでの探究活動で取り組んできたもので、各講師は発表内容のスライドを事前に見せていただき、当該グループにコメント・アドバイスを寄せるなど、当日ぶっつけ本番とならないように事前のコミュニケーションを図りました。

 今回のプレゼンテーションはゴールではなく、これまでの探究活動でぶつかった課題や悩みを乗り越えたり、自分たちでは見えなかった新たな気づきを得たりする場となり、生徒たちのこの先の活動につながる支援になることを目指しました。 発表した生徒29名に対する終了後のアンケートでも、「講師のコメント・アドバイスを聞いて、今後、探究活動に取り組む意欲が強くなったか?」の問いに、「とても強くなった」が59%、「少し強くなった」が38%と、大きな手ごたえを感じることができました。

 最後に、今回はZoomのブレイクアウトルーム機能を利用する方式としたため、学校側も含めてリハーサルは可能な限り行ってリスクに備えました。幸い、当日は大きなトラブルもなくスムーズに進めることができ、今後同様のスタイルで授業(遠隔地との授業等)を行う上でも貴重な経験となりました。

 今回、学校側で中心となってとりまとめいただきました山口智輝先生のご尽力に感謝申し上げます。

(山形徳光、大森聡)

宮城県仙台第二高等学校(仙台二高)では、1年生が社会人とのセッション等を行い、多様な学びや職業観に触れることで、生徒一人ひとりの進路意識を高め、主体的な学習動機を醸成することを目的とする「未来・キャリア創造プロジェクト」を毎年開催しています。今年は7月20日、21日の日程で総数292名が上京し、TKPガーデンシティプレミアム品川にてセッションが行われました。

ディレクトフォース(DF)では両日の午後、基調講演およびグループセッションの講師として授業支援を行いました。

基調講演:

  テンプル大学ジャパンキャンパス学長のマシュー・ウィルソン氏をお招きし、「サーバント・リーダーシップと大学リーダーの役割 ~ 人を支え、成長を実現する力~」をテーマに講演していただきました。ウィルソン氏からは、リーダーには「人の上に立つ」のではなく「人を支え、力を引き出す」姿勢が求められることや、ご自身の国際経験から得た視野の広げ方についてお話がありました。また、「Distinguish Yourself(他者と差別化し、自分の強みで輝く)」をキーワードに、好奇心が未来を切り拓き、「地域とつながり、世界に貢献(Connect Locally, Impact Globally)」することの重要性が語られました。生徒からは、時間を超過して質問が多数寄せられました。

テンプル大学ジャパンキャンパス学長マシュー・ウィルソン氏の基調講演

 基調講演後には各講師のテーマをもとに生徒が希望を出して編成されたグループに分かれ、車座方式のセッションが行われました。DFからは両日合わせてのべ40名の講師(7月20日、21日、各20名)が参加し、同校の在京同窓会からも約20名が講師として加わりました。各講師が自己の職業体験や社会人体験から、生徒の将来に寄与するテーマで対話を行い、40分のセッションを3回実施しました。生徒からの事前の質問に講師が回答しながら、密度の濃い対話が交わされました。

仙台二高グループセッション
仙台二高グループセッション

 同校連絡責任者の小山裕之先生をはじめとする先生方にご尽力いただき、本プロジェクトを通じて、生徒たちが進学・職業選択の具体像を描き、将来自らがどのように社会に貢献するか、高校生の今どのように過ごすべきかを深く考える有意義な機会となりました。

 最後に先生から生徒に対しては、「大人が本気になるとこんなにすごいんだ!ということをよく覚えておくように」との記述・お話がありました。

(大森聡、見目久美子、揖斐洋一)

上記を含む2026年7月に実施した授業の実績は下記の通りです。

日程授業実施校学年生徒数講師数講座名
7月7日(火)沼津市立沼津高校高3203名2名個人探求活動成果発表会
7月8日(水)宮城県名取高校高3229名5名総合的な探究の時間 特別授業
7月20日(月)
・21日(火)
宮城県仙台第二高校高1292名延40名未来・キャリア創造プロジェクト
7月27日(月)
~29日(水)
富山国際大学付属高校高265名4名
(3日間連続)
心に火をつける

以 上(揖斐洋一)

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