「米国市場とパワートレイン 2026年上半期」
レポートと動画 山﨑雅史会員(804)

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山﨑雅史会員(804)より「米国市場とパワートレイン 2026年上半期」のレポートと動画を頂きました。
山崎会員は毎月のように詳細なデーターに基づく自動車業界の分析を公開、今回の投稿では
「日本車は米国でHV技術で高いシェアを占めているが、米国市場は脱炭素の流れに逆行しており、日本メーカーは他地域でも通用する更に高度なパワートレーン開発を急がなければならない」
と、再び日本メーカーの奮起を促す内容となっています

以下は山崎さんご本人の要約です。
レポートPDFと動画(YouTube)もご覧ください。


世界で2番目の規模の米国の自動車市場での2026年上半期のLight Duty Vehicleの販売実績をパワートレインに焦点を当てて分析してみました。全米ではピックアップトラックが量販トップ10の半数を占め、広大な国土での長距離移動・積載・牽引という用途が堅牢なパワートレインを必要とするため、エンジン車の信頼性と利便性が依然として強く支持されています。

一方、カリフォルニア州ではトランプ政権によるEV購入補助金の完全撤廃により、HVの急伸、EVの一時的な失速という過渡期を迎えており、データから見る限りかつての脱炭素に向けて世界をリードしていた勢いは影を潜めています。全米、カリフォルニアのこのような流れのなかでもテスラのモデルYはどちらの市場においても量販トップ10に入っており、EVのベンチマークとしての地位を確立しています。

全米とカリフォルニア州の脱炭素に向けての立ち位置を見える化したのが下図になります。

図から全米は現時点でも純エンジン車が7割強を占め、世界の主要市場のなかで最も純エンジン車が多いユニークな市場となっており、カリフォルニア州でも純エンジン車はまだ6割弱あり、純エンジン車が3割前後まで減っているドイツ、イギリス、フランス、イタリア、スペインより脱炭素に向けた動きに遅れがでています。

日本車は米国でHVの強みを活かして2026年上半期には全米市場で約39%、カリフォルニア州で約45%のシェアを占めています。しかし、米国市場そのものが世界の脱炭素の流れに乗り切れていないという現状をしっかりと再認識する必要があります。そして脱炭素で先を行く欧州を初めとする他の国・地域に通用するパワートレインの構築にもさらに力を注がないと、何らかの形で米国市場が立ち行かなくなった時、日本の自動車メーカーは世界市場でも窮地に追い込まれるリスクを抱えることになります。

PDFレポートは上図をクリック
動画(YouTube)は上図をクリック

(山崎 雅史)


今回は米国中心に、日本との関連も踏まえて、豊富なデータを基に、精緻なレポートになっています。
いつもながら、山﨑さんの解析力には敬服します。

以 上(横山英樹)

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