高分子学会高分子同友会の勉強会で倉地育夫会員(854)が、DXの実践事例に関する講演を行いました。概要は以下の通りです。
第1回 7/28(月) <DXによるパラダイムシフト、オブジェクト指向による問題解決法>
第2回 7/31(木) <技術者はPythonスキルが常識!活用事例を聞いて納得>
1.日程: 2025年7月28日(月)、7月31日(木)
2.時間: 17:00~19:00
3.会場: 高分子学会会議室(新富町)、Web(Zoom)でのハイブリッド開催
4.講師: 倉地育夫 様 ( 株式会社ケンシュー 代表取締役 (工学博士))
5.ご講演要旨:
【第1回】
何か問題があるとき、科学の方法では、「目前の自然に潜む現象について仮説を立てて、それを検証する」といった手順で問題を解いていく。ところが、オブジェクト指向では、まず目前にある「モノ(=オブジェクト)」の性質や動き(=ふるまい)をそのまま受け入れ大まかにイメージすることから始める。
オブジェクト指向は、ソフトウェア工学の世界で生まれた思考法かつプログラム設計法であるが、材料開発にも応用可能である。そしてその方法は、科学的方法と異なるゆえに難解に感じたり、さらには拒否反応を示す人もいるかもしれないが、ソフトウェア工学で成功した方法であり、技術開発の方法の一つである。1980年代からこの方法で材料開発を行ってきた体験談をお話ししたい。
【第2回】
プログラミング教育が義務教育となって、そのスキルを技術者が身につけているのは常識となった。パーコレーションを事例にプログラミングスキルで研究開発の効率をあげ(実際には研究開発を省略している)、3か月でコンパウンド工場を建設し、半年後にはMFP新製品に新技術を搭載した20年前の体験談をお話しする。20年後の現在では、ChatGPTに大抵のプログラムコードを教えてもらえるので、誰もがPythonを自由自在に活用し、研究開発効率を上げることができる。今一つDXの波に乗り切れていない人にぜひ聞いて頂きたい。
倉地さんの実践に基づく講演は、時宜に会った話題で、アカデミアのメンバー25名を含む同会メンバー47名に対し、大変に好評だったと聞いております。
以 上(小林慎一郎)