脳科学を専門とする酒井邦嘉氏の著書『デジタル脳クライシス~AI時代をどう生きるか』を、DF授業支援の会で活躍している池上眞平会員(859)が評しています。
AIの利点と課題を論じた論考は数多くありますが、本書の特徴は、脳科学者の視点から、AI時代であってもキーボード入力より手で文字を書く行為のほうが、理解を深めるうえで本質的に重要であると指摘している点にあります。
池上さんも、高校・大学での講義経験を通じて同様の実感を持っており、タブレットに打ち込んでいる学生よりも、ノートを取りながら思考している学生のほうが、より本質を突いた鋭い質問を発することが多いと述べています。
さらに池上さんは、本書が、GIGA構想のもとでIT機器への依存度が高まりつつある現在の教育現場において、その弊害を見直し、より深い学びを実現するための改善策を構築するうえでの重要なヒントを与えてくれることを期待しています。

以上(小林慎一郎)