OVER80教育分科会活動報告
ジャーナリスト小林美希氏との意見交換会

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日時5月16日(金)14:00~16:00
場所スタジオ751
ゲスト小林美希氏(「学校がつまらない 公立小学校の崩壊」著者)
上田麻里氏(岩波書店)
懇談小学校教育にまつわる意見交換
参加11名

大きな反響を呼んだ「学校がつまらない」の著者小林美希氏と出版社の岩波書店上田麻里氏をお招きして、DF有志11名とで意見交換会を開催しました。

OVER80教育分科会有志11名で、次の世代に役立つことを目的に2024年3月「幸せな小学生を増やすために 小学校教育への提言」を上梓しました。200部印刷して、知る限りの教育関係者等に配付し反響を探っていた時、同年11月にジャーナリスト小林美希氏著「学校がつまらない 公立小学校の崩壊」が岩波書店から出版されました。著者11名全員で読み、大変興味深い内容でしたので、人生100年社会デザイン財団でご縁のあった岩波書店の同本の編集者上田麻里氏に小林美希氏との面談をお願いしたところ、「講演はNGだが意見交換会ならばOK」との返事をいただき、5月16日(金)14:00~16:00スタジオ751で実現する運びとなりました。

OVER80教育分科会の著作もそうですが、小林氏の著作が出版された後も、なかなか教育の状況には改善の兆しが認められません。どのようにしたら良いかが議論となりました。小林氏は、ジャーナリストとしての役割は、現状の問題点を投げかけることで、それによる教育に関係する者の提言を期待すると答えました。会員から、「現状の問題点は聞き飽きた、何をどのようにすれば良いかを提示することが必要ではないか」と意見が出ました。

小林氏は、「教員が楽しく教育しているかが重要。教員が働きやすい環境をつくり、教員が思う通りの教育ができることに尽きる。教員に余裕が必要」と述べました。

教員不足も取り上げ、本来なら教育には不向きという判断で事務職へ回すような人も教員とするしかないこともある現状の厳しさにも触れました。

中学受験に追われる小学生も話題となりました。小林氏から「受験して中学高校大学と進んだ者たちが、社会に出た後にどのような人物になったかを知りたい。DF会員ならば出身企業でそのような人たちがどのような企業人になったかを調べることができるのではないか。良い結果にはなっていないという調査結果が出ると望ましいのだが」

米国で学んだ会員から「子どもたちの自由な議論が大切なことを学んだ」と言うと、小林氏は「日本では、先生がシナリオを作り、その通りに進むことがよいことと思っている」と反応。それに対して、他の会員から手島利夫先生のESDs教育の優れたところをご披露。

会員から「今の教育は高度成長期に集団で仕事を進めていくには適していたが、これからは変えなければいけない。世界の多様な人々と生活していく知恵と、自分で問題解決する力を付けることが必要。子どもたちで解をつくる「場」を創ることが大人の仕事ではないか。今の日本は閉鎖的かつ平和ボケである」

有意義で楽しい意見交換は尽きません。しかし、小林氏の次の予定もあってエンドレスという訳にはいきません。これに懲りず、今後も継続してご指導いただくことを約束してお開きとなりました。

以上(保坂 洋)

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