7月11日、専修大学SDGs・CN連続講義の第6回目を行った。
講義の表題は
企業ガバナンスとSDGs
企業の不祥事はなぜ起こってしまうのか、
そして将来への希望

相次ぐ企業不祥事を紐解くために、企業のガバナンスの観点からSDGsの話をしてほしい、特に某テレビ局のことにも触れてほしい、との大学側からのリクエストを聞いたときに、とても本質的で興味深いテーマだと思った。
まず、この問題は自分事として捉えないと身につかないので、講義の柱として「なぜ」と考えてほしい、とお願いし「自分ならどうする?」「なぜそんなことをしたと思うか?」と問い続けた。

ストーリーとしては、実際の不正の例を交えながら、不正が起こる仕組みを「不正のトライアングル」「欲求五段階説」などにより説明した。そののち、企業のガバナンスについて、利益相反関係にあるステークホルダー間のルールを守る仕組みとして具体的な例で解説した。
結論として、経営者の役割は、相反するステークホルダーのニーズを、SDGsという目標を使ってベクトルを合わせることで、企業を成長・永続させることができる、とまとめた。これによって、ステークホルダー間のルールを破ることで起こる不正も減る、という考え方である。
講義後のレポート課題として、「外国駐在員になった時に相手国の役人から賄賂を要求されたらどうする」というものを出した。少し難しいかな、と思ったが、多くの学生が、SDGsの各項目を引用して「正しいことを正しく行う」という観点で回答してくれた。中には「社会の変化に対応して”感性”を磨く、多様性や弱者の視点が重要」など頼もしいレポートをしてくれた学生もいたので、当方の狙いは達成できたかな、と感じている。
以 上(柳澤達維)