環境コラム第6号 神山利(266)
「地図で読み解く欧州200年の変遷」

  • LINEで送る

高校時代の友人の著書「ヨーロッパ近現代の200年 くらべて楽しむ地図帳」をこの夏再度開いてみた。地図で比べてみると、この200年間の激動の歴史が分るという。

約200年前の1814年~1815年、フランス革命とナポレオン戦争後の国際秩序を求めて、「ウィーン会議」が開かれた。
ウィーン会議後の地図を見てみると、ヨーロッパはまだ「オーストリア帝国」を始め帝国・王国の時代であった

その後、二つの世界大戦で歴史は大きく動き、地図もその都度大きく変わってきた。戦争が領土や国境に大きく関わっていることが良く判る。ソ連の崩壊という政治体制の変化、そして民族紛争も地図に変化を与えている。この200年間、ナショナリズムが地図を変えてきたとも言える。

陸続きのヨーロッパは紛争のたびに地図が書き換えられているが、海に囲まれた島国の日本人にはなかなか理解できないところだ。ヨーロッパで「ある家の表から入って、裏から出るとそこは隣りの国だった」という笑い話があるこのように、海に囲まれた日本と比較して、国土が地続きのヨーロッパが環境問題にセンシティヴなのもなんとなく頷ける。

現実に戻って見ると、ロシアのウクライナ侵略が始まってから3年半が経った。専制国家トップの理不尽な歴史観・国家観から多くの犠牲者が生じている。かつて、ポーランドがドイツとロシア(ソ連)の狭間で東西強国に蹂躙されてきた歴史もある。歴史は必ず地図の上に刻まれる。

この地図帳に、あのグレース・ケリーの「モナコ公国」を見つけた。「モナコ公国」は、この200年間その領土は変わっていないことに気が付いた。小国なりの知恵があったのだろう。地図を見ていると色々と想像が膨らんでくる。

以 上(神山利)

  • LINEで送る
pagetop