やどりき水源林
皆さんは神奈川県西丹沢の山奥にある寄(やどりき)をご存じでしょうか?
神奈川県西部、国道246から北へ、山を越え、谷に沿ってかなり奥に入ると丹沢の山々に囲まれた盆地のような集落があります。昔であれば、隠れ里であったに違いないと思えるようなところです。
ここに神奈川県のやどりき水源林があります。神奈川県の水源は主に相模川系と酒匂川系があり、ここは酒匂川の水源です。県は水源の森林づくりに取り組んでいて、県民の理解を深めるための場所の一つとして整備されています。小田急線新松田駅からバスに乗り、30分ほどでバスの終点である寄バス停につきます。そこから酒匂川上流の中津川に沿ってしばらく歩いたところにあります

この水源林は約529haあり、スギ、ヒノキの人工林と広葉樹林からなっていて大切な水源を守ってくれています。毎週末には森林インストラクターが森の案内人として無料で水源林を案内してくれ、また、年に数回特別企画があり、水源林周辺の動植物の季節ごとの様子を詳しく教えてくれます。私も何回か参加しましたが、和紙の原料になる「みつまた」の群生を見たり、「むささび」の巣を見つけたりしました。
寄には水源林以外にも訪れたいところがあります。黄色い花が咲くロウバイが2万本植えられている「ロウバイ園」では早春に「ロウバイまつり」があります。また、「はなじょろ道」から高松山に登るハイキングコースもあります。「はなじょろ」とは花嫁さんのことで、花嫁が昔この道を通って集落に嫁入りしたことから名がつきました。廃れていた道を地元の有志の方々が整備して通れるようにした古道です。

散策を楽しみながら、水源林保全の活動に触れてみるのも良いのではないでしょうか? 行ってみたい方は「森の案内人」で検索してみてください。 https://ktm.or.jp/yadoriki
以上(髙橋 淳)
