環境コラム25号
古紙リサイクル工場見学

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昨年12月18日、NPO法人ブルーアース(環境部会三竿さんが理事長)のご紹介で、ブルーアースのメンバーの方たちと共に静岡県富士市にある古紙のリサイクル工場「コアレックス信栄」を見学しました。

古紙再生工場は以前見学したことがありますが、ここは規模が大きく一日150~200トンの古紙が受け入れ可能。最大一日150トンの再生紙を24時間稼働で生産している。30人程度の人数で回しているとのことですが、広大な工場内に人影が少なかったのは印象的でした。

ここの強みはなんと言っても、これまで再生が困難だった「雑がみ」と呼ばれる防水加工やアルミ加工された紙、バインダーやクリップなどが付いた紙もそのまま処理できることです。一体どのような秘密があるのか、興味津々で見学させてもらいました。

受け入れた古紙を高さ20メートル近い熟成タワーに投入し、温水と薬品と混ぜてふやけさせ12時間寝かせることで、紙とそれ以外の物を分離しやすくするのがポイント。その後、遠心力や泡の力で金属片やプラスチック、インクなどの余分な素材を取り除き、純度の高いパルプを抄紙機にかけ幅3メートルのジャンボロールを生産。これを裁断してトイレットペーパーやティッシュペーパーに加工する工程でした。

ヤードに到着した古紙 
熟成タワー
リキッドサイクロン(下に遠心力で分離した金属類が落ちている)
                
抄紙機で巻き上がったジャンボロール
(抄紙機はオーストリアのAndriz社製)

これまで焼却処分するしかないと思われていた牛乳パックなどの加工紙をどのように再生するのか、今回の見学で疑問が解決しただけではなく、金属も含めた紙製品も一括処理できる技術には驚きました。神奈川県座間市など一部の自治体とは既に提携し、古紙の回収ルートを作っているそうです。消費者サイドの分別作業軽減にもつながることでもあり、こうした取り組みが各地で進めばと感じました。

以 上(三浦 陽一 1172)

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