雪の降りしきる極寒の2月7日の土曜日、DF環境部会自然保全活動分科会の有志3名は、JR南武線・稲田堤駅に降り立ち、そこから歩いて10分ほどの旧小沢城址の丘を東西に縦走する「多摩自然遊歩道」の整備活動をしている「小沢城址里山の会」の活動状況を見学して来ましたのでご報告します。

1. 小沢城址里山の会
小沢城址は川崎市多摩区の丘陵上にあります。山中には空堀や物見やぐらと思われる遺構が残っており、川崎市により保全管理地区に指定されています。位置は、北西側によみうりランドやジャイアンツ球場、北は三沢川などに囲まれた地域で丁度川崎市と稲城市の境にあります。
「小沢城址里山の会」は、2000年に川崎市環境局緑政課(当時)主催により開催された里山ボランティア講座に参加し、その趣旨に賛同した有志が主体となって2001年に立ち上げたそうです。
以来、貴重な里山の自然を守りながら、年間活動計画をもとに緑地管理作業を継続しています。
活動日は毎月第2土曜日と第4日曜日の午前中2時間と定め、約20名の会員が汗を流しています。
(同会HPより)
2.里山保全活動
遊歩道全般に堅牢な枕木の階段を市が整備したそうで、大変歩きやすくなっています。また、要所要所には案内板が整備されており、現在地を把握できるしどこに向かっているかも把握できる。そして、鎌倉時代からのお城であることが分かる「空堀」や「物見やぐら」、深井戸などの遺構も説明板が立てられていて、通る人々に歴史の香りを届けている。



案内してくださった白市副会長によれば、近年竹がいろんなところから出てきて短期間に繁ってしまい、その処理に困っているとのことでした。毎年春にはタケノコ取りに近隣住民にも参加してもらって取っているがとても間に合わず、特に傾斜地に生えた竹は野放し状態になっているそうで、そう言えば、私たちが活動している平塚ゆるぎの里でも、近年竹藪が増えていて生態系を壊すので対策を検討していることと同様ですね。
放っておくと大変なことになるため、竹の有効活用を考えつつ伐採を進めないと竹の生育速度は尋常ではないので、時機を逸しないようにしなければならないとの教訓を得て来ました。
3. 小沢城址里山の会のメンバーと
当日は第2土曜日の活動日で、10人ほどの会員が倒木の処理や竹の伐採、遊歩道の笹除去などの作業をやっておられたが、中腹に立派な作業小屋が2棟も建てられており、鎌、手ノコ、草刈り機などの道具や材料が綺麗に整理されて備えられていました。
小屋の一つは竹を利用した手作りで、もう一つは予算申請して購入した山小屋キットを自前で組み立てたそうです。その前の広場には竹製のベンチも様々な設計で手作りされていて、創意工夫の跡が随所に見られ大変参考になりました。


4. 穴澤天神社 (出所:Wikipedia)
多摩自然遊歩道の北の端にある穴澤天神社は、皇安天皇4年(紀元前423年)創建と伝えられている。稲城市に位置する由緒ある神社で、京王よみうりランド駅から徒歩5分。毎年8月の例大祭の時は、御神輿や神楽などが奉納され、多くの露店も出店するなど大いに賑わうと言う。
境内直下の祠からは東京の名水57選にも選ばれている名水が常時湧出している。遠くからこの名水を汲みに来る人も多いと言う。
5. 雪の降りしきる中、温かい鍋を囲んで
雪が徐々に濃くなって来たのとお昼を大幅に過ぎたので、件の4名は穴澤天神社から徒歩15分ほどのところにある和食ファミレスを居場所に決めて懇談の場とした。
「小沢城址里山の会」の白市副会長と三竿氏は海外の仕事で旧知の仲で久しぶりの再会。その関係で本日の見学会が実現した。2時間以上寒い外気に触れていたので体は冷え切り、温かいお酒と鍋料理が幸せを運んできました。話が弾んで時の経つのが早いこと・・・
今後の相互訪問を約して、帰路は稲田堤のお隣の矢野口駅からそれぞれの家に向かった。
6. 小沢城址里山の会との今後の交流
次回の平塚ゆるぎの里遊歩道整備活動は4月8日(水)を予定しているが、その日に「小沢城址里山の会」の主要メンバーが平塚を訪問して、私たちの活動実態を見学する予定を立てている。
その後、DF自然保全活動分科会とNPOブルーアースと共催で、多摩自然遊歩道を整備している「小沢城址里山の会」活動現場を相互訪問する計画を進めている。
以 上(平井隆一 環境部会自然保全活動分科会リーダー)