「世界の自動車アライアンスの大潮流」
レポートと動画 山﨑雅史会員(804)

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山崎雅史会員から「世界の自動車アライアンスの大潮流」のレポートと動画を頂きました。中国メーカーが示す驚異的な新車開発サイクルの短縮と低価格化へ対応するため世界の自動車産業で大規模なアライアンスが進みつつあり、日本のメーカーが乗り遅れかねない危機状態にある、という警告です。以下レポートをぜひご覧ください。


自動車産業は今、かつてない構造変換のただ中にあります。電動化や自動運転の進展により、必要とされる技術領域は従来の「エンジン中心の垂直統合モデル」から、ソフトウエア、半導体、通信、クラウド、AIへと一気に拡大しました。もはや一社だけで全領域をカバーすることはトヨタやVWですら不可能な状態にあります。

さらに、車載電池では少数企業による寡占化が進み、調達力や開発スピードが競争を左右する時代になりました。加えて、中国メーカーが示す驚異的な新車開発サイクルの短縮と低価格化に代表されるチャイナスピードは、従来の自動車メーカーの競争モデルを根底から揺るがしています。その中国では新規参入の後発メーカー、特に異業種からの参入組は電気・電子技術、ソフトウエアとAIの力をフル活用し、自国の先発メーカーまでも脅かす下剋上の様相すら呈しています。

このような状況下で、国境を越えたメーカー同士、あるいは異業種との連携によって技術や資源、サプライチェーンを共有することによって、リスクを分散し、スピードを高める「協業」が生き残りの条件となりつつあります。

今、様々な協業が進んでいますが、今後協業の効果を発揮すると思われるのがGMとヒュンダイ自動車の得意分野を補完する協業、フォードとルノー・吉利の敵地適販タイプの競合、そしてフォルクスワーゲンとシャオペンの伝統的自動車メーカーと新興EVメーカーの協業です。さらに注目すべきは世界最大の車載用電池メーカーCATLと巨大IT・ハイテク企業のファーウェイが横串となって構成されるオールチャイナチームは、世界に類をみない中国独特の体系的な協業体制を構築しており、中国の自動車メーカー成長の屋台骨となっています。日本の自動車メーカーは様々な形態の協業を戦略的かつ真剣に実行に移さないと技術面だけでなく事業面でも中国勢に大きく後れを取ることになります。

2026.4.3 山崎 雅史

資料PDFは上記をクリック
動画(YouTube)は上記をクリック

以上(横山英樹)

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