神永剛会員(914)が主宰する『蒼楽(アオラキ)写真クラブ』による第4回写真展「風景燦粲(さんさん)」が開催されました。会期は4月3日(金)から9日(木)まで。会場には、15名の会員がそれぞれのまなざしで切り取った風景写真34点が並び、訪れた人々を豊かな自然の世界へと誘いました。なお、DFからも数名の会員が来場し、作品一つひとつに見入る姿が印象的でした。
一歩足を踏み入れると、光と色彩に満ちた作品群が静かに語りかけてきます。雄大な山並み、移ろう空の表情、そして一瞬の輝きをとらえた光景の数々――いずれも卓越した技術と感性が結実したもので、観る者は思わず足を止め、作品の中へ引き込まれていきます。

中でも神永さんの作品はひときわ印象的でした。ニュージーランド・スチュアート島で捉えたオーロラは、天の川を背景に流れ星が走る奇跡の瞬間を描き出し、見る者に宇宙の広がりを感じさせます。雨上がりの大地に架かる大きな虹と、その下に静かに佇む羊の群れは、自然の恵みと安らぎを伝えます。さらに、東京スカイツリーを横切る満月の軌跡を多重露光で表現した作品では、都市と天体が交差する幻想的な時間が見事に可視化されていました。



スローシャッターやタイムラプスといった技法を駆使しながら、刻々と変化する自然の営みを丁寧にすくい上げた作品群は、単なる風景の記録にとどまらず、自然への畏敬と感動を静かに伝えてくれます。会場全体が、まるで時の流れを忘れさせるような、豊かな余韻に包まれていました。
以 上(小林慎一郎)