6月11日(水)10名参加(ご同伴1組)
6月21日(土)14名参加(ご同伴2組)
家族と楽しむイベント「ハーモニープロジェクト」第4弾として、両国界隈で『江戸東京街なか散策会』を開催しました。
今回は皆さんのご都合に配慮し、平日と休日の2回に分けて実施。6月11日(水)は梅雨入り直後の曇り時々小雨、21日(土)は夏至にふさわしい強い日差しの中、それでも風は爽やかで、家族3組を含む参加者の皆さんは、元気に楽しまれていました。
最初に訪れたのはJR両国駅構内。総武本線の始発駅である3番ホームへ向かうコンコースでは、会員の奥様が奏でる「エキナカピアノ」の音色にしばし耳を傾けました。駅構内に展示された力士の手形に、自分の手を重ねてその大きさに驚く場面も。


その後、隣接する「両国 江戸のれん」へ。実物大の土俵模型を見て、力士がぶつかり合うには意外と狭く感じるとの声が上がりました。

備前藩主・池田家の下屋敷跡に整備された旧安田庭園では、隅田川の水を引き込んだ汐入回遊式庭園を背景に記念撮影。併設の刀剣博物館では、国宝や重要文化財に指定された刀剣の美しさに見入りました。また、日本の伝統技術「たたら製鉄」の紹介展示にも多くの関心が集まりました。


続いて、横網(よこあみ)公園内にある東京都慰霊堂へ。関東大震災や東京大空襲の犠牲者に黙祷を捧げた後、隣接する東京都復興記念館では、震災と戦災からの復興の様子を伝える写真や絵画に心を打たれました。

一行はここで、第一ホテル両国のカフェに立ち寄り、甘味と冷たい飲み物で小休止。中にはビールで喉を潤す方も。

その後、清澄通りを渡って「北斎通り」へ。話題の大河ドラマでも注目を集めるすみだ北斎美術館では、デジタル技術を活用した斬新な展示方法が印象的でした。
さらに、京葉道路を越えて墨田公園へ。西郷隆盛の揮毫による勝海舟生誕地碑の前で江戸末期の歴史を再確認。近くには、DF理科実験も行ったことのある芥川龍之介の母校、両国小学校に建てられた文学碑も訪れました。
さらに、京葉道路を越えて墨田公園へ。西郷隆盛の揮毫による勝海舟生誕地碑の前で江戸末期の歴史を再確認。近くには、DF理科実験も行ったことのある芥川龍之介の母校、両国小学校に建てられた文学碑も訪れました。


最後の見どころは本所松坂町公園にある吉良上野介邸跡。かつて約3万坪の敷地を誇った屋敷も、今はその一部が小さな公園として整備され、「吉良の首洗い井戸」や長屋門を模した建物が、往時の面影を静かに伝えています。隣接の老舗和菓子店で名物「吉良饅頭」を購入する参加者の姿も見られました。
そして最終地は、義賊として親しまれる鼠小僧の墓所がある回向院へ。墓石の横に盛られた塩には、「厄を移して持ち帰る」といった言い伝えがあり、硬く固まった塩を削って持ち帰ることも出来るそうです。
およそ8000歩を超える散策を終え、旧国技館跡に残る力石を拝みながら、皆さん晴れやかな表情で帰路に着かれました。

家族とともにDFライフを楽しむハーモニープロジェクトに趣旨に沿って、今回は会員の奥様、お二人に感想を綴って頂きました。
まさに下町の歴史と文化満載の街歩きでした。お茶とケーキの時間を含めて3時間ほどの間に、半キロ四方の中で、日本刀の美と精神性に感動し、北斎の多彩な芸術に触れ、吉良邸跡では討ち入りシーンを連想し、両国公園内の勝海舟生誕の地では幕末の歴史を回想等。知らないところばかり、もっと知りたいことばかりの散策でした。刺激たっぷりの楽しい企画で担当の方々に感謝いたします。AIの活用もさらに期待される次回の企画、楽しみです。(野口美知子)
梅雨の合間の猛暑でしたが、初めてハーモニー街歩きに参加させていただきました。両国駅をスタートして新緑の回遊式の安田庭園で遠くにはスカイツリーが眺められ、刀剣博物館では鋭い刀に戦いの怖さを知りました。東京都慰霊堂、復興記念館の震災・戦災の生々しい様子は衝撃的でした。その後すみだ北斎美術館では、大河ドラマで親近感を持った北斎の作品に触れることができました。個人ではなかなか行かない所も訪問し、歴史の節目を垣間見ることができました。またいろいろな方と話をするこができ、楽しい一日となりました。お世話いただいた方々に感謝申しあげます。(市古美恵子)
帰宅後に地域の歴史文化をさらに調べ、江戸東京の考察を深める会員の方もおられ、今後のそれぞれの活動への刺激になった一日となりました。
以 上(森川紀一、小林慎一郎)