環境コラム21号
臨海副都心地区 地域熱供給青海南プラント見学

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本年1月、東京ビッグサイトで開催された革新的な省エネルギー、脱炭素技術の総合展「ENEX地球環境とエネルギーの調和展」の企画に、臨海副都心地区地域熱供給青海南プラントの見学案内があり応募参加しました。

臨海副都心の施設は個別に冷暖房設備を持たずに、地域一括の熱エネルギーの供給を行っている。従来の地域の清掃工場の排熱利用に加え、太陽光発電とグリーン水素を活用したグリーン電力で熱供給を実現している。水素は二酸化炭素を排出しない燃料として注目されているが、エネルギー源として利用するには製造・運搬・貯蔵・利用といった水素サプライチェーンの構築と、エネルギーシステム全体の整備が課題であった。

青海地区では産総研と清水建設の共同研究に東京都港湾局が加わり、水素吸蔵合金を活用した水素混焼ボイラーによる地域熱供給システムの実証に関する共同研究が2023年より始動、2025年からはシステムが本格稼働している。今回は水素発電システムを主とした見学会となった。

水素混焼ボイラー(左)と、水素貯蔵装置(右)。合金を用いた水素に適用される法律は、建築基準法可燃性ガス規制のみであるため、街区での大量貯蔵が可能になる。テレコムセンターの地下に当設備は設置され、山梨県から太陽光発電で水を分解して取り出した水素(グリーン水素)を青海迄移送し、貯蔵して活用している。

水素社会実現の第一歩の設備となる当設備は、太陽光や風力で発電した電気を水素に変換して貯蔵し、必要に応じて熱や電気として使うことが、水素を安全に貯蔵できる燃えない水素吸蔵合金の発見により実現できた。エネルギー源として、水素活用にはまだまだ課題が多いと思われるが、このような実用例を重ねて未来のエネルギーを担う一角となっていくと思われる。

写真出所:
東京臨海熱供給株式会社HP https://www.tokyo-rinnetu.co.jp/
産総研マガジン https://www.aist.go.jp/aist_j/magazine/20260204.html

以上(橋本 健 1038)

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